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第79回中部フィル定期演奏会

小牧市民会館へ行きました。
飯森さん指揮のチャイコフスキー3大交響曲ツィクルスの最終回になります。最終回は交響曲第6番です。

チャイコフスキーの交響曲は先月に安城市交響楽団で未完の交響曲第7番、先週に名古屋フィルで交響曲第1番と聴き、中部フィルで交響曲第4番、交響曲第5番を聴きました。
第6番はこれらすべての集大成のような曲になると思います。

小牧市民会館に到着しました。小牧駅から徒歩10分ぐらいで、名鉄小牧線は20年ぐらい前に地下鉄名城線の平安通とつながり、名古屋からも行くのが便利になりました。

今日は2階席上段の舞台から1番遠い席になりました。
名古屋市民会館の2階、3階、4階に比べれば、全然近いですが、演奏者の表情とかは見れないですかね。

中部フィルのグッズのノートを買いました。前回にブラボータオルを買ったので中部フィルグッズ2つめです。
クラシック音楽でなかなかグッズを売るというのは少ないと思いますので、いいことかなと思います。
ちなみに美術館とかは結構グッズを売っていますね。

今日の演奏会、指揮者の飯森さんのプレトークから始まりました。チャイコフスキーの深い話が聞けました。
チャイコフスキーは法律の学校へ行って公務員みたいな安定した職業に就いたのですが、音楽への熱意でそれを捨ててしまいました。そのおかげでチャイコフスキーの音楽は今でもたくさんの人に親しまれています。

⬛️オペラ「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ

初めて聴く曲かなと思っていましたが、曲が始まるとどこかで聴いたことがある曲でした。
ポロネーズはポーランドの民俗音楽で、交響曲第3番とかではポロネーズのリズムが使われていますね。

⬛️ロココの主題による変奏曲

新倉瞳さんのチェロ演奏をホールで聴くのは初めてです。
この曲はチャーミングでメルヘンティック。新倉さんのチェロの音色に入り込みました。

この曲、カデンツァみたいなチェロ独奏を披露するところがあるのは知らなかったです。カデンツァも良かったし、その後のチェロとフルートが会話するところも良かったです。
この曲をホールで聴いたのは2回めですが、今日は1回めよりいろいろな発見がありました。

アンコールに新倉さんの歌声を入れてのチェロ演奏。こちらもすばらしかったです。

⬛️交響曲第6番

最後はチャイコフスキー交響曲第6番。
567禍ということで編成が小さめでの演奏だったと思います。その分、演奏者は大変だと思いますが、すばらしい演奏でした。

この曲は第1楽章が好きで、いろいろな葛藤で闘っています。1番かっこいい楽章です。
その闘いを終えると第2楽章のワルツ。3拍子じゃない8分の5拍子のワルツ。楽しい楽章でありますが、暗い影も感じます。
この曲、第3楽章が1番盛り上がりますが、上げ上げにしてから第4楽章で思いっきり下げます。
そして第4楽章の最後、弱音になって音が無くなり、演奏が終わります。これが遺書じゃないかと言われるあまりにも悲しい終わり方です。

交響曲第6番の初演の数日後、チャイコフスキーは亡くなります。
自殺説とコレラ説の2つあります。
ただ交響曲第7番のスケッチを作成中であり、第4楽章が祝典的な終わり方になっているのでどうなのか?
謎となっています。

中部フィルの来シーズンの定期演奏会はベートーヴェンの2番、4番、7番、8番。ベートーヴェンの交響曲の中でも明るい曲があります。
メンデルスゾーン3番、シューマン3番という初期ロマン派の名作があります。
来シーズンもしらかわホールと小牧市民会館になりますが、しらかわホールが再来年で閉館というのは悲しいです。しらかわホールも聴き納めになりますが、楽しみます。

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