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愛知室内オーケストラ第59回定期演奏会B

今日はサッカー観戦後に愛知室内オーケストラ定期演奏会へ行きました。

以前に宗次ホールの室内楽演奏会でシェーンベルク、ウェーベルンの室内楽を石上真由子さんのヴァイオリンで聴いており、今日はアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲をソリストして弾くということで、今年の注目の演奏会のひとつとしていました。

まずはロビーコンサートからです。
ハイドンのロンドントリオ第1番です。
オーボエが山本直人さん、須田聡子さん
ファゴットが野村和代さん

ハイドンのロンドントリオ、めずらしいですね。
木管楽器3本で聴いていい曲ですね。
今日の定期演奏会がウィーンですので、ハイドンとつながってきます。

前半が新ウィーン楽派の2人であるシェーンベルクとベルクです。
前半が20世紀のウィーン、後半が19世紀、18世紀のウィーンになってきます。

18世紀から19世紀の音楽は調性の整った音楽で安心して聴ける耳心地の良い音楽。古典派からロマン派音楽と言われます。
20世紀の新ウィーン楽派は無調音楽と言われて不協和音ありの耳障りの悪い音楽。ただし古典派やロマン派の音楽がゆるく感じるぐらい刺激が強いです。

昔に合唱やっていたときに慣れてくると現代音楽の不協和音が心地良くなっていくという話を指導者がしていました。それがわかる感じにはなっています。

■シェーンベルク/弦楽のためのワルツ

シェーンベルクの若いときの作品で初めて聴きます。非常に聴きやすい曲です。転調が目まぐるしく行われるところは天才シェーンベルクならではですね。

■ベルク/ヴァイオリン協奏曲

「ある天使の思い出に」という副題があります。
わずか18歳で天国に飛び立った天使の思い出であり、レクイエムになります。

石上真由子さんがヴァイオリンソリストです。
白いドレスを着ていました。これは天使を意識してものでしょうか。

12音階は無機質な音楽に思われがちですが、
この曲には哀しみと人間の温かさと祈りが感じられます。
ヴァイオリンの技巧曲としては作曲していないけど、ヴァイオリンソリストとオーケストラとのやりとりは聴きどころたっぷりです。

第3楽章の賛美歌風の祈りの音楽は感動します。

石上真由子さんのヴァイオリンがすばらしかったです。

この曲はCD持っていますが、音楽ホールで聴くべき曲だなと思います。

■シューベルト/イタリア風序曲

この曲も初めて聴きました。
シューベルトではロザムンデ序曲は知っていますが、似たところがありますね。
素敵な序曲ですね。

ソリストとしてベルクのヴァイオリン協奏曲を弾いた石上真由子さんがオーケストラの一員でセカンドヴァイオリンを弾いていました。
こういうのはめずらしいですね。

■モーツァルト交響曲第35番ハフナー

この曲も久しぶりに聴きました。
セレナーデとして作曲した曲なので、楽しい曲ですよね。
良きウィーンの代表作です。
久しぶりのハフナー、楽しかったです。

ハイドンのロビーコンサート、シェーンベルク、アルバン・ベルク、シューベルト、モーツァルトとウィーンつながりで新旧の音楽を聴きましたが、すべてつながっていますね。

今日はサッカー観戦からクラシック音楽コンサートというハシゴをしたわけですが、音楽でもサッカーでも構成を考えながら観る聴くというのは共通のものであり、五感で感じるというのが大切になってきますね。

また愛知室内オーケストラの演奏会へ行きたいと思います。





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