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第497回名古屋フィル定期演奏会

愛知県芸術劇場コンサートホールへ行きました。名古屋フィルの定期演奏会です。今日は滅多に聴けないチャイコフスキー交響曲第1番があり、しかも小泉さん指揮です。

政府の鎖国政策の影響によりピアニストソロがアンドレイ・コロベイニコフさんから中村海都くんになりました。

⬛️モーツァルト/交響曲第31番「パリ」

モーツァルトがパリの演奏団体から依頼されて作曲されたのでパリというニックネームがあります。20歳ぐらいの作品です。
パリの聴衆向けに作曲されたので、華やかでオシャレな感じ。いろいろと聴衆への仕掛けを考えた作品です。

この曲を久しぶりに聴きましたが、愉しかったです。

⬛️ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲

パガニーニの24のカプリースの第24曲めの主題をラフマニノフが変奏曲にしたもので、ピアノとオーケストラのための曲です。
ピアノソリストが政府の鎖国政策により直前に中村海都くんになりました。
代役で準備期間も少なかったと思いますが、すばらしい演奏でした。
途中のアンダンテ・カンタービレのメロディーは美しいですね。ラフマニノフらしいメロディー、満喫しました。

⬛️チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」

今日のメインはこの曲です。チャイコフスキーの交響曲第1番は滅多に演奏されませんが、個人的にはチャイコフスキーの交響曲の中では1番好きな曲です。
今回の演奏会はモーツァルトの20歳の曲で始めてチャイコフスキーの20歳代の曲で閉めるという意図があるプログラムですね。それはベクトルは未来へという意図を感じました。

第2楽章が大好きで、ロシアの冬の大地。今日はじっくり聴かせてくれる演奏でした。さすがは小泉さんならではの指揮ですばらしかったです。一生忘れないぐらいの演奏でした。
管楽器のアンサンブルのところがすごくいいな。
第3楽章の最後に独奏ヴィオラが入るのは今まで気がつかなかったです。石橋さんのヴィオラ良かったです。

個人的に第4楽章も大好きです。エネルギッシュに前進する躍動感。昔からこの楽章は鼻歌でもこの曲よく歌うんですね。
小泉さん、名古屋フィルの渾身の演奏で力強く前進しました。

チャイコフスキー交響曲第1番が改めてすばらしい曲だと思いましたし、小泉さん指揮の名古屋フィルがこの曲の魅力を引き出しました。

小泉さんの指揮は、モーツァルト、ラフマニノフ、チャイコフスキーとすべて暗譜での指揮。それぞれが魂の入った演奏でした。
小泉さんの指揮で名古屋フィルというのはここ数年輝いていますね。また聴いてみたいですね。

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