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漢方薬でできること


漢方薬、漠然と『葛根湯!』といったところかもしれませんが、まずはそれもきちんと定義があってこそ。
どんなことに使えるのかをお伝えします。

1. 体質改善

漢方薬は、個々の体質に合わせた治療法を提供することで、体質の改善を目指します。
体質改善は、西洋医学でいう根本治療にあたり、症状の根本原因にアプローチします。
例えば、慢性的な冷え性や疲れやすさなど、日常生活に影響を与える体質を改善することができます。

例えば、研究によれば、漢方薬を用いた治療は慢性的な病気の症状緩和に有効であることが示されています 。
『温経湯』や『補中益気湯』などの漢方薬は、冷え性や疲労の改善に用いられ、その効果が科学的に確認されています  。

2. 味覚を使って体質を把握すること

漢方では、味覚を通じて体質を把握する方法が知られています。例えば、甘いものを好む人は脾の機能が弱いことが多く、辛いものを好む人は肺や大腸に関連した問題を抱えている可能性があると考えられています。このように、味覚を通じて体質を理解することは、個々に最適な漢方薬の選定に役立ちます。

味覚と体質の関連性に関する研究では、特定の味覚を好む傾向が体質や健康状態と関連していることが示されています 。
『五味調和』という概念は、漢方医学の基本的な考え方であり、味覚のバランスを取ることで体質改善を図ります 。

3. 身体に優しい整え方ができること

漢方薬は、身体に優しい調整を行うことができます。これにより、副作用が少なく、長期間にわたる治療が可能です。また、自然由来の成分を使用するため、体に負担をかけずに健康を促進します。漢方薬の調整は、全身のバランスを重視し、根本的な体質改善を目指すため、持続的な健康維持が期待できます。

漢方薬の安全性と効果に関する研究では、漢方薬が西洋医学の薬と比較して副作用が少ないことが示されています 。
『小建中湯』や『大建中湯』などの漢方薬は、消化器系の調整に役立ち、身体に優しい治療法として知られています 。

まとめ

できることは、たくさんあれど、時間かかるという観点から、やや敬遠されがちです。
でも、使い方によると、体質まですべて対応できるのがよいところでもあります。
よければ、そちらも併せて考えてみてくださいね!

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