3/6(教習所が無理)

晴れて大学卒業が確定した肉まんは今現在思わぬ障害にぶち当たっている。教習所だ。教習所。教習所がつらい。とにかくつらい。

運転がつらいのではない、教習所がつらい。

50-60代のおっさんに怒られるのがつらい。

「カーブはブレーキ踏みながらでいいからゆっくりね」と怒られた次の日に「カーブでブレーキ踏むんじゃない!!」と怒られる。

昨日まで「左右確認してね~」としか言われなかったのに「後ろも確認しろ!!」といきなり怒鳴られる。

世の中の理不尽を経験したい人間は教習所に行けばよい。1日実技をやれば5年分くらいの理不尽を経験できる。

つか30万以上も払っているのに怒られるなんて納得がいかない。

お客様は神様だなんて思っていない。お客様はお客様である。よってぜひともお客様扱いしてほしい。

そもそも教習所にいるおっさんはなぜああも態度とガラが悪いのだ。パチ屋で貧乏ゆすりしたり台が悪いと怒鳴っていたとしてもおかしくない風貌をしている。もっと上品なおじさんはいないのか。そもそもおじさんをやめてほしい。私はおじさんが嫌いなのだ。声のトーンや表情が「もしや怒っている?」と思わざるを得ないようなやつばっかりなのだから。

もちろん私だって竹野内豊のような教官だったら頑張れないでもない。運転を間違えた場合「こらこら…」とあの渋く甘い声で笑いつつ助手席からハンドル操作をしてくれる。豊の手と頭は私のすぐ前にあり少しいい匂いがする。

なぜそうならない。なぜ私はパチ屋にでもいてそうなおっさんに叱責されながら涙目で運転しているのだ。

4月から社会の荒波にもまれるであろうことは予測していたが、まさか2か月も早く荒波がこようとは思わなんだ。

御社内定の際に「弊社は運転免許が必須となりますが大丈夫ですか?」と聞かれて元気よくうなずいたことが悔やまれる。現時点において大丈夫と言えるところはなにもない。

車を運転している人間を「便利だなあ」としか思ったことなかったのだが、いやむしろDQNが無免で乗り回していたり、すげえ馬鹿な知り合い(ごめんな)が免許取ったりしているのも見ていたため「バカでも運転できんだからいけるっしょ」と思っていたが今となっては尊敬せずにはいられない。

あんなにつらく長くだるい教習を終えてしっかり免許を取っているだなんて、私がバカだと思っていたバカたちは実際のところ天才だったといえる。


そもそもの話だが私は運転に向いていない。自転車に乗れるようになったのは小学5年生も終わろうとしていた頃だし、何度か事故っている。自転車で。

免許なんか取ろうものなら注意力散漫な私はすぐに死んでしまう気がする。

怖い。死ぬならまだしも殺しをしてしまった場合のことを思うと背筋が凍る思いだ。

しかもなんだ、地球温暖化を食い止める流れとはあえて逆の、しかも危険が付きまとうほうへ自ら出向くことになろうとは。

お母さん、22年間ありがとうございました。余生わずかばかりとなってしまいましたが今後私の命が燃える限りよろしくねって感じである。

できることなら 免許なんかいらない!!!!!!!!!教習所無理!!!ヤダヤダヤダ!!!別にいいジャン!!!チャリで!!! と内定御社の前で叫びたい。

ただ、私がイヤだというまでもなく仮免学科試験に落ちてしまった。

衝撃である。どんな馬鹿でも取れると思っていた運転免許のしかも仮免に落ちたのだ。50人くらいいた教室で落ちたのは4人くらいだった。

なんというかそのただただ恥ずかしい。

この場をかりて薄情させていただくと私は自分のことを実はちょっと頭がいいと思っていたのだ。

父は院をでて大学の研究室で働いていたし、母も大学の少ない優秀な生徒にしか与えられない奨学金枠を獲得していた。

私にもその血が流れているのだからきっと実は頭いいのだ。

本気でそう思っていた。二次方程式もできないくせに笑止千万である。

おかげで仮免学科試験は愚かなる自分を顧みる良い機会となってしまった。

マジでうけますね。

二回目の再試験は合格したが90点合格とされるラインの90点だった。

めちゃめちゃ勉強したのに合格ラインスレスレの結果に私の自尊心はズタズタである。

父と母の頭がいいからって娘の私も頭がいいとは限らない。悲しいがそれが現実である。

大学を卒業しているというのに計算も英会話もろくにできないどころか仮免試験も不合格になってしまった。

いうまでもなく母は私に呆れ、日本語が不自由な兄嫁でさえ一発合格をしたと言ってきた。

傷口に塩を塗り込むタイプの親を持っていいことはなに一つもないとここに記しておこう。

すべての現実がつらい。教習所に行きたくない。が、いかないと入社できない。

南の島(無人島だとなおよい)に赤毛のアンシリーズとハリーポッターを全館もっていきしばらく静かに過ごしたい。

そんな時間も金もない私は明日もおとなしく教習所に行くのだ。

生きていくうえでしたくないことにも全力で取り組まなければいけない瞬間は必ずやってくる。

別にやってこなくていいのだが30万払ってるのでやるしかないです。

くそが!!!!


#エッセイ

#コラム

#教習所

#自分も誰かに嫌な奴って思われたことあると思うとまじめちゃしんどいわ

#あたしはいい奴

#甥っ子のショートケーキの苺とかポッキーとか親が見てないすきに奪って食べたりする

#おいしい

#菓子盗人に罪はなし

#だっておいしいんだもん


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?