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読書の記録(2) 『成瀬は天下を取りにいく』

読んだ本

『成瀬は天下を取りにいく』 宮島未奈 新潮社

手にしたきっかけ

長男が、本屋でこの本を見かけて面白そうと思った。
→学校の図書館にあって、気になっていた長男が借りてきた。
→長男が読み終えて無造作に置いてあった本を私が見かけて、表紙の絵にひかれて読みたくなった。
→長男が先に読んでいて、「成瀬が主人公やけど、成瀬目線だけでなく、いろんなエピソードで成瀬のことがわかって面白い!」とすすめてくれた。

という、長男スタートの新たな方法で手にした本です。

心に残ったところ

成瀬のキャラが独特で秀逸!6つの短編からなっていて、1話ずつでも楽しめるけど、全部合わさるとより成瀬のキャラがはっきりする感じ。

こんな子いる?と思いながら読み始める。ここまで突き抜けた子はいないかもと思いながらも、いたら楽しいだろうなあと思う。友達になれるかどうかは自信がないけど、遠巻きで見ていたい感じ…。

読む前は、『麦本三歩の好きなもの』の三歩みたいな感じかなとイメージしていたが、三歩とはまた違って、おもしろかった。

成瀬は万人に愛されるというか、キラキラしている感じの子ではない。でも、筋が通っていて、自分のやりたいことが明確で、とても魅力的。普通でいいとか、目立つと目をつけられるとか、控えめに生きよう、みたいな価値観を成瀬はぶっ飛ばしてくれる。それが爽快で清々しい。成瀬は成瀬のまま二百歳まで生きるだろう。

この作家さんのデビュー作らしい。次作も読みたい!

まとめ

そんなに熱心に読み聞かせしたわけではないけど、長男は本好きな子に育った。思春期?反抗期?の子どもとも本を通じてたくさんの話ができる。
やっぱり、本って最強のツールだ。



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