コンテンツの二次発信でnoteをグロースさせる
noteは自分でノートを発信する一次発信とは別にマガジンと言われるノートまとめとも言える概念があります。
特に熱いのは @fladdict 氏がデザインまとめをしている デザイン記事まとめ のマガジンだと思います。
このマガジンの概念をTwitterで置き換えてみるとツイートに対するリツイートと近い概念があります。なので、面白いツイートをリツイートしつづける二次発信者のアカウントとみなすことが出来るでしょう。
なので、マガジンを軸としたグロースを考えていきたいと思います。
なんと今なら @fladdict 氏が #noteをグロース タグをつけると読んでくれるそうなので勝手に自分の考えを書いていきます。
普段フィードバックを得られにくいフリーランスの立場としては読んでくれて、もしかするとフィードバックが得られるかもしれないというのは嬉しいですね。
現在の立ち位置を予測する
僕は外部の人間なのでマガジンがどのぐらい利用されているのかはわかりません。なのでGoogle検索様に頼って大体の数字を調べてみます。
マガジンのURL設計は https://note.mu/[アカウント名]/m/ となっているのでsite:https://note.mu/*/m/ を検索クエリで調べるとマガジンの大体の件数がわかるはずです。結果は36,900件でした。
一方同じようにノートのURL設計は https://note.mu/[アカウント名]/n/ となっているので site:https://note.mu/*/n/ として調べると結果は810,000件でした。
1つのマガジンあたり約22件のノートが存在することになります。
また、会員登録後のチュートリアルに注目してみると
1. タグフォロー
2. タグの中心人物をレコメンドフォロー
になっています。あまりマガジンは押されていないようです。
初回体験時のマガジンはどういう位置づけになっているか見ていきます。
これはWebでの登録直後の画面です。チュートリアルでは「テクノロジー」と「デザイン」をフォローし何人かのクリエイターをフォローしたところです。
見てわかるとおりマガジンの導入も導線も用意されていません。
こういったことから察するにマガジンはノートと比べあまり数字が伸びていないorこれから頑張っていくフェーズにあると思われます。
マガジンを軸にした発見性のグロース
noteはタイムライン型のブログプラットフォームという見方も出来ます。個人のコンテンツが並ぶわけでもなく、全く関連性のないノートが並ぶこともあります。
ここでマガジンに話を戻します。
マガジンはノートをまとめるといっても幾つかの特徴的な使われ方をされているようです。
有料マガジンと無料マガジンは分かりやすい違いですが、そのほかにも投稿者の区分という点で主に3つのグループに別れます。
1. 自分の投稿したノートをまとめる。(まとめ)
2. 複数人で投稿したノートをまとめる。(共同マガジン)
3. 第三者のよさそうなノートをまとめる。(キュレーター)
どのマガジンであってもおそらく関連性の高く、そのノートを楽しめたユーザーにとって楽しめる記事が載っているマガジンである可能性が高いです。
しかし、まとめ・共同マガジン・キュレーターのマガジンは後になるほど、読者的には楽しめるのですが、まとめが一番多く、キュレーターのまとめはほぼ壊滅的な数しかありません。
これを増やしていけると、マガジンへの流入を強くしていくことが出来ます。マガジンへの流入が増えたらPush通知でリテンションを高めたり(継続性の向上)や記事レコメンドの質の向上(回遊性の向上)あたりが狙えるかもしれません。
どうやってマガジンを増やしていくか
マガジンを増やしていくには2つの方向から攻めていくのがいいかと思います。
1. 公式がマガジンを作っていく。
既に @fladdict 氏はやられていますが、公式でキュレーションの幅を広げていくことです。
- デザインまとめ
- エンジニアまとめ
noteでは週一メルマガでおすすめ記事が送られてきます。これが結構面白いのですがメールはあまり目に入れることが少なくなっている時代なのでもったいない。
同時に編集者ごとにマガジン作ってそこに放り込んでいくだけでも面白いキュレーションが出来るのではないでしょうか?
また、実は会員登録時に、「noteからのお知らせ」と「note運営事務局の
おすすめノート」マガジンが初期状態でフォローになっています。
この「note運営事務局のおすすめノート」は今言ったものに近そうに見えるのですが、ノートをまとめたノートになっています。
これが非常にもったいないと思っていて、「今週のおすすめノートをご紹介!#2018/02/07」「今週のおすすめノートをご紹介!#2018/01/31」といったノートが並列に載っているマガジンなんです。
非常に能動的にクリックしにくいタイトルになっていて、もう少し受動的に読めるマガジンでおすすめをしていくとより効果のある施策になるかもしれません。
別件ですが、マガジンが初期フォローになっていることで、マガジンのブランク状態(マガジンの概念の説明)がなく概念が謎のまま、利用が始まっている印象もあります。
2. 利用者がマガジンを作りやすい環境を作る。
あまり考えがまとまらないので箇条書きで書きます。
- マガジンの概念のイントロダクション
- 勝手にまとめていいのか?という不安感を取り除く。
- フォロワーの可視化(有料マガジンがネックで表示出来てない可能性が高い)
- フォローされるような設計にする(おそらくある程度知名度がある人じゃないとフォローは難しい)
最終的には、マガジンを見て面白いと思わせてnoteに会員登録する人が出来たら優勝。
検討する施策
1. キュレーションのマガジン作成
ここまで何度もキュレーションと言っていますが、いわゆるMERYに代表されるキュレーションメディアは何をしていたでしょうか?
ネットの海に広がる女子向けコンテンツをまとめて、文章を付けて二次発信を行っていました。
今のnoteはノートをまとめるだけなので、まとめる時にキュレーターの一言をつけることができれば、「note運営事務局のおすすめノート」もマガジン形式に移行できそうです。
また、キュレーターの私見が入ることでより独特なマガジンが生まれてくるかもしれません。
ということで、まずは深津さんマガジンや公式マガジン、ある程度有力なマガジン編集者に対してコメントをつけられるマガジンを提供するあたりが始めやすそうに思えます。
この施策では、マガジンの継続率とフォロー率の向上あたりの変化を見たいところです。
もしかしたらまとめる以上の価値が出せるので、キュレーション関連のマガジンの作成も増えてくるかもしれません。
2. マガジンフォローまでの敷居を下げる
- 現在マガジンの概念を説明することが全く無いので、マガジン一覧やマガジンページにイントロダクション的な要素でフォローを促す。
- 初回のマガジンフォロー前にnote IDの作成を促されるので撤廃する
- いいねした記事の情報などからタイムラインにおすすめマガジンを流す
などの施策でマガジンへの導線を強くしていけるといいです。マガジンを強くする気があるなら…ですが。
キュレーションのマガジンを作成しつつ、そのフォロワーが増えるか見ていく。それで結果が出ればマガジンの重要度を上げつつ、出ないなら現状維持という感じでしょうか。
実際にやるとなると3ヶ月以上は見ていく感じになりそうなので試しづらい施策ですね…
#noteをグロース 、1ヶ月以内で試せる施策が求められているような気がしたのですが完全に外して、自分がサービス運営だったらやりたいことを書いてしまいました。
ですけど、勝手に施策を考えるのも楽しいですね。
追記: 深夜のテンションで考えたんだけどあなたのTwitterでシェアしたノートをマガジンにしますサービス、意外と精度高いかも…