ボールの行方

私が相手に望むことが叶おうが叶わまいが私には関係のないことである。
あなたが投げたボールはあなたから離れたらもうあなたのボールではない。たとえあなたが投げたボールが返ってこなくても、自分を責めたり、卑下することはできない。投げられたボールの運命は人間の予測をはるかに凌駕した次元の範疇にある。あなたは一度手から離れたボールをコントロールすることはできないだろう。あなたの投げ方は左右するかもしれないが、それには練習が必要である。だからあなたはまたボールを投げればよい。投げ続けることであなたは人間として成長する。ボールを投げられることは人間社会に生きている限り避けられない事象である。投げられたボールを受け取るも、受け取らないも、全ての決定権は自分にある。投げられたボールを受け取ってしまうのは、かわすのが下手くそだからである。そのためには、多くのボールを投げてもらい、かわす練習をしなければならない。ボールを投げることが下手な人間はボールを避けるのも下手である。
自己の決定に責任を持たないのは、進んで奴隷になることと同義である。

あなたは奴隷ですか!
旦那が嫌なら別れろ!
仕事が嫌なら辞めろ!
他人のせいにするな!
会社のせいにするな!
全部あなたが決めたことだ!
変わりはいくらでもいるぜ!
責任を他人に押し付けるな!
嫌なら辞めればいいやんけ!
私は知ったこっちゃないぜ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?