見出し画像

【深掘り】金融市場全体にチグハグ感が拭えるまでは株価に重し?

このnoteでは、

最近は米経済指標の強さ、物価高鈍化の停滞の継続など、2、3ヶ月前に思い描いていた展開とは違う状況になったことが相場の重しになっている。
予想がアップデートされるまでは株価にとっても重しになりやすい。
中でも矛盾しあう予想の中の懸念点をいくつか挙げてみた。

という話などをしています。

ここ最近の金融市場では、様々な点に関して不透明感が増しているように感じます。
これは今年の年初とはまるで違う雰囲気となっています。

年初には、
・年内のどこかで米国は利下げ
・日本は能登地震の影響で1月の政策変更は回避

などの雰囲気に包まれていたため、足元の不透明感はかなり晴れていたように思います。

しかし現在の市場ではその2つに関しても、
・米国の利下げは年内出ない可能性も残る
・行き過ぎた円安が輸入物価を押し上げれば次の利上げ思惑も

となっており、今後の展開に対する予想を上手く立てられない状態になっています。

こうした"数ヶ月前とは違った見方"が浮上したことにより、矛盾したり相性が悪かったりする2つの別の論調が台頭している状況にあることが気掛かりです。
というのも、ポジティブな予想とネガティブな予想が同時に出てしまっている際には、"ネガティブな方に結果が傾いた/傾きそう"という状態になったときに相場が不安定になりやすいと感じるからです。

そこで、今現在でそうした不安定さをもたらしそうな例をいくつかみてみましょう。

ここから先は

1,925字 / 4画像
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?