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23/01/11 (水) 「CPI前でも強気」引け後情報

CPI前でも強気

株価指数等の値動き:

まず火曜日の欧州株から振り返ると、堅調さが続いていたところから一旦の反落となったものの、下げは限定的で小反落程度に落ち着きました。米国株については前半では横ばいで推移し、その後は上げ幅を広げる引け味の良さをみせました。
その後となる今日の日本市場では日経平均株価が200円弱の上昇でスタートしました。寄り付き直後で今日の安値をつけると、そこから上げ幅を広げる動きとなり、高値として前日より300円高程となりました。その後は動きが小さくなり、午後は膠着感が出続ける形になって、結局270円高で大引けとなりました。
TOPIXも寄り付き直後を安値に上昇し、同じく前場の高値を付けた後はそのまま今日の高値圏で膠着感が出ました。
マザーズ指数に関してもTOPIXとほぼ同じような動きとなりましたが、上げ幅に関しては2.24%高と上昇が大きくなりました。

東証業種別・市場別指数などの動き:

業種別指数をみてみると、33業種中29業種が上昇と買いが広がった様子がみられました。東証プライムの値上がり数も全体の81%となっており、
下落していた4業種のうち3業種は下落率が0.50%未満で小さかったものの、残る1業種の空運業は1.49%の下落と比較して軟調となっていました。関連した話題として、昨日の中国による日本から中国への渡航のビザ発給一時停止が挙げられそうです。
上昇が大きかったところでは精密機器、電気機器、鉄鋼となっており、米国ではNASDAQ、フィラデルフィア半導体指数などが3日続伸となっていましたし、電気機器に関しては2月期決算である安川電機の決算発表があったりしました。鉄鋼に関しては昨日のnoteでも触れましたが最近堅調さをみせているセクターです。

その他の主な動き:

昨日の日中は131円台後半を中心にドル円が動いていましたが、今日は132円台での動きとなっていました。
他アジア市場では値動きがそこまで大きくありませんでした。


コラム:意外と話題になったフォローアップ会議

先月の27日に午後のnoteにて、「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議の議事録や資料などが興味深い」という話をしました。

ちょうどその翌日28日に第5回が開催されたのですが、その議事録の中で「資本効率や株価に対す る意識改革」としてPBRやROEが低い企業に対しての改善を促すという案について議論されている様子が書かれていたことが話題になっていました。
ほかにも海外投資家がより投資をしやすいようにするために英文開示の必要性など、全体的により投資がしやすい環境作りについて語られています。

なお、第6回は昨日開催されたそうです。具体的な内容が出てくるまではまだ時間がかかるのかもしれませんが、注目しておきたいイベントですね。


明日の注目ポイント

明日の夜は注目の米CPIの発表があります。よって今晩の米国市場と明日の日本市場はCPI直前の市場ということになります。最近はCPI発表直後に想像よりかなり大きく上昇することが何度かありましたが、もしこれが「強いインフレに賭けて売りを仕掛けている状態で発表を待ち、ポジティブな結果に対して慌てて買い戻し」をしたような形で動いていた面があったとすれば、今回は事前にどのようなポジションを仕掛けているかも重要になりそうです。
今回に関しては「低い数字がでるのではないかという期待」の方が今のところ多く聞かれている気がしますが、直前の動き、実際の結果、結果を受けての動きそれぞれに対し各自でしっかりと考えて対応を考えたいところです。


指数・今後の重要イベント

01/11 終値
日経平均株価:26446.00 (+1.03%)
TOPIX :  1901.25 (+1.08%)
マザーズ  :    747.83 (+2.24%)

東証プライム市場指数   :  978.32 (+1.08%)
東証スタンダード市場指数 :1001.81 (+0.56%)
東証グロース市場指数   :  946.67 (+2.13%)
スタンダード市場トップ20:  986.29 (+0.28%)
グロース市場コア     :  887.25 (+1.56%)

東証プライム 売買代金:25894億円


イベント
2023年1月第2週 (SQ週)

01/12 (木):米12月消費者物価指数
01/13 (金):米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2023年1月第3週
01/16 (月):キング牧師記念日 米休場
01/17 (火):日銀金融政策決定会合(~1/18 18日に会見予定)
01/18 (水):米12月卸売物価指数
01/18 (水):米12月小売売上高
01/18 (水):米12月鉱工業生産
01/18 (水):ベージュブック公表
01/19 (木):米12月住宅着工件数
01/19 (木):米1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
01/20 (金):米12月中古住宅販売件数

2023年1月第4週
01/24 (火):欧米1月PMI 速報値
01/26 (木):米12月新築住宅販売件数
01/26 (木):米12月耐久財受注 速報値
01/27 (金):米12月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
01/27 (金):配当・株主優待 権利付き最終日

2023年1月第5週/2月第1週
01/31 (火):FOMC(~2/1 日本時間2日早朝にパウエル議長会見予定)
02/01 (水):12月JOLTS雇用動態調査
02/01 (水):米1月ISM製造業景気指数
02/01 (水):米1月ADP雇用統計
02/02 (木):ECB理事会
02/02 (木):英国金融政策委員会
02/03 (金):米1月ISM非製造業景気指数
02/03 (金):米1月雇用統計

2023年2月第2週 (SQ週)
02/10 (金):米2月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2023年2月第3週
02/14 (火):米1月消費者物価指数
02/15 (水):米1月小売売上高
02/15 (水):米1月鉱工業生産
02/16 (木):米1月卸売物価指数
02/16 (木):米1月住宅着工件数
02/16 (木):米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2023年2月第4週
02/20 (月):ワシントン生誕記念日 米休場
02/21 (火):米1月中古住宅販売件数
02/22 (水):FOMC議事要旨 公表予定
02/24 (金):米1月新築住宅販売件数
02/24 (金):配当・株主優待 権利付き最終日
02/24 (金):米1月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2023年2月第5週
02/27 (月):米1月耐久財受注 速報値

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