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(5/30 08:30分) 日本株寄り前の市況情報

PCE発表で意外な好感、堅調さ

先週末のアメリカでは4月の個人所得・個人消費支出の発表がありました。特に個人消費支出(PCE)に関しては、PCEデフレーターをFRBがインフレの指標として重要視しているとして注目されていました。そのPCEデフレーターは市場予想をやや上回ったものの、前年同月比の値が前月発表分よりも低くなっており、鈍化しているという見方が広がったためか、インフレピークアウトの可能性から株式市場にも買いが広がりました。
NYダウ、NASDAQ、S&P500の主要3指数は大きく上昇し、これでNYダウは6営業日連続の上昇となり、9週ぶりの週間での上昇となりました。NASDAQもこの週は5営業日中4営業日の上昇となりました。
本日月曜日はアメリカはメモリアルデーで休場のため、経済統計が好感される展開であっても連休を控えて引けにかけて売っておく動きがあるのではないかという見方もありましたが、実際は主要3指数はすべてほぼ高値引けという形となる堅調な動きを見せました。

※PCEデフレーターとは
PCE(個人消費支出)とは個人が消費した財やサービスの金額のこと。
名目PCEはその実際の金額であるのに対して、実質PCEとはそのうち物価変動等によって変動した金額を取り除いたもの。
デフレーターとは(名目値÷実質値)を計算した値のこと。つまり名目値が大きいとデフレーターは大きくなり、インフレの影響が大きいことがわかる。

今日の注目ポイント

本日はアメリカはメモリアルデーで休場であるため、明日の朝にかけての材料がいつもよりも少ない日ということになります。そんな中で今日の日本市場では金曜日の米国株高を受けてどのような反応をするのか、特に明日の米国株が引き続き堅調か、それとも反動があるのかという警戒感があるのかという面が気になるところです。
また、アメリカからの材料が少ないとなれば、中国の動きが気になるところで、引き続き感染状況を気にするとともに、明日の朝に発表される経済統計も含め、今日と明日は中国市場をしっかりとチェックしておきたいところです。


指数・今後の重要イベント

終値
CME日経平均先物始値(括弧内は昨日の現物の終値):27155.00 (26781.68)
NYダウ:33212.96 (+1.76%)
S&P500:4158.24 (+2.47%)
NASDAQ:12131.13 (+3.33%)

イベント
5/30 (月):メモリアルデー 米休場
6/3 (金):米5月雇用統計
6/9 (木):ECB理事会
6/10 (金):メジャーSQ
6/14 (火):FOMC(~6/15 日本時間16日早朝にパウエル議長会見予定)
6/15 (水):米5月小売売上高
6/16 (木):日銀金融政策決定会合(~6/17 17日に黒田会見予定)
6/20 (月):ジューンティーンス振替休日 米休場
6/28 (火):配当・株主優待 権利付き最終日

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