見出し画像

24/05/01 (水)(簡略版)「下落するも、下げ幅縮小」引け後情報


下落するも、下げ幅縮小

株価指数等の値動き:

本日の日本株は反落スタート。

昨晩の米国市場では主要三指数が揃って大きめの反落となりました。今晩に米国の金融政策会合であるFOMC(連邦公開市場委員会)の結果が出るという状況下で、その前に出た第1四半期の雇用コスト指数が市場予想を上回る内容だったことを受け、米長期金利は上昇。
3月FOMCではパウエルFRB議長は「今の雇用の強さは利下げを見送る理由にはならない」と発言をしてはいるものの、肝心の物価指数の鈍化の勢いに停滞感がある中では少なくとも利下げに前向きになれる内容では無かったため、株価は下落で反応しました。

取引時間終了後の決算をみても、Amazonはそこまではっきりとした時間外での上昇とはならず、むしろAMDやSMCIの大きな下げも目立っているため、米国株先物も方向感が乏しい状況でした。

そんな中で日本は前日に大幅高となっているだけあって、利益確定売りが優勢に。
一方、昨日のその日本株の上昇は金曜日・月曜日の米国株高につられたものだけでなく、決算を受けた独自の値動きも多かったことからか、下げは米国ほどではありませんでした。

むしろ前日の決算を好感されたレーザーテックが急騰して日経平均を支えたり、昨日決算が嫌気されて日経平均の一番の下げ役だったアドバンテストが反発する形に。
これにより昨日は14倍で終えたNT倍率(日経平均株価÷TOPIX)は朝の寄り付き時点では今年の年初以来の14倍割れとなったものの、その後は上昇。
米国と違って決算を受けてグロース優勢の前場となっていました。

昼休み中に双日や三井物産などの決算も出る中、後場になると指数は下げ幅を一気に縮小
一時はプラス圏に浮上する強さを見せましたが、さすがにそこから買い上がるだけの強さをイベントがたくさん控えるなかではみせられず、そこからはじわじわと少しずつ下げ幅を再拡大していく動きになりました。

東証業種別・市場別指数などの動き:

東証の業種別指数をみてみると、33業種中5業種上昇でした。
(左側には各業種の25日移動平均値。割合は現在値がその移動平均に対してどの程度乖離しているかを表します)

(簡略版のため詳細省略)

東証の発表した本日の空売り比率の合計は42.6%

その他の主な動き:

本日の全市場の売買代金ランキング上位25位、スタンダード、グロース市場の上位10位はこのようになりました。
(前日にこのランク内だったものには売買代金の変化を、ランク外だった場合は"圏外"と記しています)

(簡略版のため詳細省略)


(簡略版のためコラム省略)



明日の注目ポイント

-- 今晩の米国市場 --

今晩の米国市場のポイントとして、
①決算、経済統計を受けた値動き
②FOMC後の値動き

の2つを挙げます。

まず最初に今晩の米国市場で動きをもたらしそうなのは、決算発表を受けた値動きと経済統計を受けた値動き。
決算の注目はAmazon。時間外取引でははっきりした方向感を示さず、一応上昇したものの、その上げ幅は昨晩の下げの半分未満。
実際の取引時間ではどんな動きをするのかは未だ未知な部分があります。

経済統計ではADP雇用統計、JOLTSなどの雇用関連の統計が出ます。
昨晩は雇用コスト指数の上振れで動いた分だけ、雇用関連への注目度はやや高くなってしまっている面もありそうです。

取引時間前半はこうした動きに注目したあと、後半はFOMCの結果に注目。
3月会合ではハト派よりにも聞こえたパウエル議長の発言がどれだけタカ派転換するのかが相場の注目点。年内利下げに関しても、どの程度のヒントを残すのか。

-- 明日の日本市場 --

明日の日本の注目は4連休前をどう備えるかという点。
連休中にある米国の大きなイベントとしては、Appleの決算と雇用統計。
特に雇用統計は為替市場にも動きを与えそうなため、その点も注目です。


指数・今後の重要イベント

終値
日経平均株価       : 38,274.05 ( -0.34% )
TOPIX        :  2,729.40 ( -0.50% )
東証グロース市場250  :    646.25 ( -0.18% )
スタンダード市場トップ20: 1,141.06 ( -0.18% )
グロース市場コア     :  800.94 ( -0.56% )

東証プライム 売買代金: 47091億円

イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2024年4月第5週/5月第1週
04/29 (月): 昭和の日 日本休場
04/30 (火): 米4月消費者信頼感指数
04/30 (火): FOMC(~05/01 日本時間02日早朝にパウエル議長会見予定) 
05/01 (水): 米4月ADP雇用統計
05/01 (水): 米4月ISM製造業景気指数
05/01 (水): 3月JOLTS雇用動態調査
05/03 (金): 米4月ISM非製造業景気指数
05/03 (金): 米4月雇用統計
05/03 (金): 憲法記念の日 日本休場

2024年5月第2週(SQ週)
05/06 (月): こどもの日 振替 日本休場
05/09 (木): 日本3月分毎月勤労統計調査 速報
05/09 (木): 英国金融政策委員会
05/10 (金): 日本3月分家計調査
05/10 (金): 景気ウォッチャー調査 4月調査
05/10 (金): 米5月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2024年5月第3週
05/14 (火): 米4月卸売物価指数
05/14 (火): MSCI定期見直し公表
05/15 (水): 米4月消費者物価指数
05/15 (水): 米4月小売売上高
05/15 (水): FOMC議事要旨公表
05/16 (木): 米4月鉱工業生産
05/16 (木): 米4月住宅着工件数
05/16 (木): 米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2024年5月第4週
05/22 (水): 米4月中古住宅販売件数
05/23 (木): 米4月新築住宅販売件数
05/23 (木): 欧米5月PMI 速報値
05/24 (金): 日本4月全国消費者物価指数
05/24 (金): 米4月耐久財受注 速報値

2024年5月第5週
05/27 (月): メモリアルデー 米休場
05/28 (火): 米5月消費者信頼感指数
05/29 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
05/29 (水): ベージュブック公表
05/30 (木): 米実質GDP(改定値) Q1
05/31 (金): 日本5月東京都区部消費者物価指数 速報値
05/31 (金): 米4月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
05/31 (金): MSCI定期見直し実施前日(リバランス発生見込み) 

2024年6月第1週
06/03 (月): 米5月ISM製造業景気指数
06/04 (火): 4月JOLTS雇用動態調査
06/05 (水): 日本4月分毎月勤労統計調査 速報
06/05 (水): 米5月ADP雇用統計
06/05 (水): 米5月ISM非製造業景気指数
06/06 (木): ECB理事会
06/07 (金): 日本4月分家計調査
06/07 (金): 米5月雇用統計

2024年6月第2週(メジャーSQ週)
06/10 (月): 景気ウォッチャー調査 5月調査
06/11 (火): FOMC(~06/12 日本時間13日早朝にパウエル議長会見予定) 
06/12 (水): 米5月消費者物価指数
06/13 (木): 米5月卸売物価指数
06/13 (木): 日銀金融政策決定会合(~06/14 14日に会見予定)
06/14 (金): 米6月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2024年6月第3週
06/18 (火): 米5月小売売上高
06/18 (火): 米5月鉱工業生産
06/19 (水): ジューンティーンスデー 米休場
06/20 (木): 米5月住宅着工件数
06/20 (木): 米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
06/20 (木): 英国金融政策委員会
06/21 (金): 日本5月全国消費者物価指数
06/21 (金): 米5月中古住宅販売件数

2024年6月第4週
06/25 (火): 米6月消費者信頼感指数
06/26 (水): 米5月新築住宅販売件数
06/26 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
06/27 (木): 米5月耐久財受注 速報値
06/27 (木): 米実質GDP(確報値) Q1
06/28 (金): 日本6月東京都区部消費者物価指数 速報値
06/28 (金): 米5月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?