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24/03/27 (水)「火曜日の米国株は続落」寄り前情報

要点まとめ

  • 3日連続で米国株は上向かず、しかし大きくも下げず

  • 米祝日中に発表予定の金曜日のPCE物価が引き続き注目

  • 日本市場では今日が3月配当権利付き最終日

  • 日銀の田村審議委員の講演と、ドル円の動きにも注目

火曜日の米国株は続落

米国株主要三指数の値動き:

金曜日、月曜日の2日間において、ハイテク株とそのほかで交互に相場を支える形で大きな下落を起こさずに済んでいますが、株価指数は上向かず。
昨晩に関しては主要三指数が反発する動きをみせていたものの、取引時間終盤に下落📌に転じました。

昨日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。
(①、②などの番号は前回のnoteで注目ポイントとした内容の番号に連動して割り振っています)


-- ①ハイテク株は反発基調維持せず --

月曜日の米国市場では一部の大型ハイテク株にいくつかの懸念材料があり、主要株価指数にとっても重しになっていました。
それでも全体として下落が広がるほどの弱気さは見られず、主要株価指数は辛うじて下げ幅を大きくせずに済んでいます。

火曜日の米国市場では主要株価指数は反発スタート。
ただ、目線としてはやはりグッドフライデーの祝日中に発表される金曜日のPCE物価指数だからなのか、主要三指数はかなり値動きが小さくなりました。

しかし取引時間終了前にNVIDIA、Apple、Microsoft、Amazonなどハイテク株が下方向に動いてしまった📌ため、主要株価三指数も小動きで保っていた水準から一気にマイナス圏へ。

やはり大きな下げに転じるほど全体の弱さにはつながらなかったものの、NYダウとS&P500は3日続落、NASDAQ総合株価指数も2日続落となりました。

-- ②経済指標はまちまち --

この日は経済指標もいくつか発表されました。
米2月耐久財受注は市場予想を上回る内容に。ただし1月分は下方修正。

一方、コンファレンスボードの米3月消費者信頼感指数は前月の下方修正に加え、それを下回る内容に。前回発表分を上回る市場予想に反する結果となりました。

地区連銀発表の経済指標も前回内容を下回るものが出ていたりと、耐久財受注が市場予想より強かったことが目立ちますが、必ずしも強い経済指標ばかりではないという結果となっています。

S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中3業種上昇となりました。
この3営業日では主要三指数があまり上向かないなか、それでも一部は支えとなる形となり、3営業日連続で"何かしらの"3業種が上昇する形に。
昨晩はヘルスケア、金融、生活必需品がプラス。

その他の主な動き:

-- その他指数 --
米長期金利は耐久財受注の発表を受けて上昇するも、その動きは続かずに昨晩の経済指標発表前の水準に逆戻りする展開。
ラッセル2000は主要三指数と同様に終盤に下げに転じました。

-- 欧州株 --
欧州株は米国株の終盤の下げを見ずに終わったこともあり、堅調で終了。
STOXX600は0.24%高。

-- 為替(ドル円) --
ドル円はやはりあまり過剰な動きはせず。
ただ、耐久財受注発表後にややドル高円安方向に進みましたが、その後の米長期金利の戻り方に比べ、ドル円はあまり戻らず、前日より若干だけ円安水準。


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
明日、明後日のイベントへの睨み

を挙げます。

今日は3月の配当・株主優待の権利付き最終日となります。
1年間の中で配当の規模が最も大きい3月分の権利日ということで、需給に注目。
ただ、気になるのはどちらかといえば、明日のその権利落ち日の影響と、明後日の四半期末のリバランス
ポジティブな見方をすれば、配当再投資のための先物買いなども意識されるため、その影響がどれほど出るか。
米国が慎重な動きをしているように金曜日のPCE物価がどうなるのかという点も気になるところ。

今日は日銀の田村審議委員が青森県金融経済懇談会における挨拶を予定しているため、朝からドル円の動きには要注目

-- 今晩の米国市場 --

PCE物価の発表を前に慎重になっているのか、最近は方向感があまり明確にでない米国株。
一方でトランプ前大統領が立ち上げたソーシャルメディア会社が合併後初となる株式取引初日を迎え、荒い値動き。
過去にミーム株となったことでも有名なGameStopは決算を受け時間外で急落するなど、一部では大きな動きもあります。

今晩も金曜日のPCE物価を前に方向感が欠ける動きとなるのかどうか。
金曜日はグッドフライデーで米国は祝日となるため、より慎重さが出ているのかもしれません。


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 39,282.33 ( -0.08% )
S&P 500 : 5,203.58 ( -0.27% )
NASDAQ: 16,315.69 ( -0.42% )


イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2024年3月第5週
03/27 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
03/28 (木): 米実質GDP(確報値) Q4
03/29 (金): 米2月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
03/29 (金): グッドフライデー 米休場

2024年4月第1週
04/01 (月): 米3月ISM製造業景気指数
04/02 (火): 2月JOLTS雇用動態調査
04/03 (水): 米3月ADP雇用統計
04/03 (水): 米3月ISM非製造業景気指数
04/05 (金): 米3月雇用統計

2024年4月第2週(SQ週)
04/08 (月): 日本2月分毎月勤労統計調査 速報
04/10 (水): 米3月消費者物価指数
04/10 (水): FOMC議事要旨公表
04/11 (木): 米3月卸売物価指数
04/11 (木): ECB理事会
04/12 (金): 米4月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2024年4月第3週
04/15 (月): 米3月小売売上高
04/16 (火): 米3月鉱工業生産
04/16 (火): 米3月住宅着工件数
04/17 (水): ベージュブック公表
04/18 (木): 米4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
04/18 (木): 米3月中古住宅販売件数
04/19 (金): 日本3月全国消費者物価指数

2024年4月第4週
04/23 (火): 米3月新築住宅販売件数
04/24 (水): 米3月耐久財受注 速報値
04/25 (木): 配当・株主優待 権利付き最終日
04/25 (木): 日銀金融政策決定会合(~04/26 26日に会見予定)
04/25 (木): 米実質GDP(速報値) Q1
04/26 (金): 米3月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
04/26 (金): TOPIX浮動株比率の定期見直し実施前日(リバランス発生見込み)

2024年4月第5週/5月第1週
04/29 (月): 昭和の日 日本休場
04/30 (火): 米4月消費者信頼感指数
04/30 (火): FOMC(~05/01 日本時間02日早朝にパウエル議長会見予定) 
05/01 (水): 米4月ADP雇用統計
05/01 (水): 米4月ISM製造業景気指数
05/01 (水): 3月JOLTS雇用動態調査
05/03 (金): 米4月ISM非製造業景気指数
05/03 (金): 米4月雇用統計
05/03 (金): 憲法記念の日 日本休場

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