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24/05/14 (火)「イベント前の静けさ」寄り前情報

要点まとめ

  • 週明けの米国株主要三指数は小動き

  • 今晩から物価指標発表などイベントが多め、昨晩は少なめ

  • 一方で過去のミーム株の急騰が話題に

イベント前の静けさ

米国株主要三指数の値動き:

週明けの米国株はかなりの小動きとなりました。
S&P500は前日終値を挟んで小幅な動きでしたが、高値と安値の値幅でみても前日比わずか0.5%程度の大きさ(つまり今日の高値、安値がそれぞれ大体前日比0.2%強の上下)。

昨日の夕方noteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。
(①、②などの番号は前回のnoteで注目ポイントとした内容の番号に連動して割り振っています)


-- 方向感をうらなう大事な1週間 --

米国市場では、イベントが少なかった先週に比べて今週はたくさん📌のイベントがあります。
ただイベントはかなり週半ばに集中しており、月曜日と金曜日は材料が少なめ。

そのため、昨晩の米国市場は極めて小幅な値動きとなりました。
FRBのジェファーソン副議長がクリーブランド連銀主催のカンファレンスで発言がありました。
その中でジェファーソン理事からはインフレ率2%への回帰に再び向かっているといるという明確な証拠がみられるまでは政策金利を制約的な水準に維持すべきとの発言がありました。
新たな材料としては見られなかったほか、スピーチの内容はFRBのコミュニケーションのあり方についてだったため、金融政策について踏み込んだ発言は少なめ。

今晩からの物価指標の発表や、パウエル議長の発言、小売売上高の発表と小売大手の決算などを前に米長期金利も明確な方向感を出しませんでした📌

こうした静かな市場の中で話題になったのはいわゆるミーム株で、GameStopやAMCが急騰。
過去に投機的な動きでかなり荒い動きをしていたことで有名なGameStopですが、そのミーム化の火付け役となった人物のSNS復帰の憶測が話題になったようです。


S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中2業種上昇となりました。
全体的にまちまちでしたが、騰落率が示す通り資本財、金融セクターは下落銘柄が多め。
逆に情報技術セクターではAppleが上昇、半導体関連も続伸となってセクター指数も上昇。

その他の主な動き:

-- その他指数 --
米長期金利は先週末より下落に向かっている中でニューヨーク連銀の4月消費者調査が発表されると、1年期待インフレ率の上昇などに反応してか、米長期金利は先週末の元の水準に戻る動きに。
方向感の欠けた動きとなりました。

小型株指数のラッセル2000は反発。

-- 欧州株 --
欧州株も小動き。
主要指数では小幅安となったものが目立っていますが、STOXX600はわずかに上昇して続伸。

-- 為替(ドル円) --
ドル円は円安方向に進行。朝には156円台前半となっています。
イエレン米財務長官が為替介入について再び言及しましたが、「介入は極めて稀であるべき」、「必ずしも機能しない」など介入に否定的にも聞こえるような発言を続けており、これが材料視されたようです。


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
①決算を受けた動き
②ドル円の動き

の2つを挙げます。

引き続き大手企業決算が注目。昨日の大引けでは日経平均寄与度の高いソフトバンクグループの決算があったため、その反応が気にされます。

ドル円の動きもやや気になるところ。
円安が株高に繋がるという流れは途切れていて、むしろ日銀の金融政策にも影響を及ぼすとみてか不安定になることも多く、ドル円と日本株の連動性を引き続きあまり方向性を決めつけずにみておきたいところ。

-- 今晩の米国市場 --

今晩の注目はPPI(卸売物価指数)の発表とパウエル議長発言。
明日の晩のCPI(消費者物価指数)とあわせ、今後しばらくの米長期金利の方向感をうらなう大事なイベントとなりそうです。

また、世界的な株価指数であるMSCIのリバランスの内容が公表予定。
5月のリバランスは規模が大きいため、日本株にも中には採用・除外となるものがありそうなので、予想されている銘柄などの需給は今日、明日と月末で要チェック


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30 : 39,431.51 ( -0.21% )
S&P 500 : 5,221.42 ( -0.02% )
NASDAQ: 16,388.23 ( +0.29% )


イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

(24/05/14 08:30 訂正)
5月のイベント日程の中でこれまで5月15日と記していたFOMC議事要旨の公表日ですが、正しくは
05/15 (水): FOMC議事要旨公表

05/22 (水): FOMC議事要旨公表
です。お詫びして訂正致します。
議事要旨はFOMC終了3週間後の水曜日が原則の公表日となっています。
4月のカレンダーをみながら日程確認をしていたため、間違えてしまったようです……

2024年5月第3週
05/14 (火): 米4月卸売物価指数
05/14 (火): MSCI定期見直し公表
05/15 (水): 米4月消費者物価指数
05/15 (水): 米4月小売売上高
05/16 (木): 米4月鉱工業生産
05/16 (木): 米4月住宅着工件数
05/16 (木): 米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2024年5月第4週
05/22 (水): 米4月中古住宅販売件数
05/22 (水): FOMC議事要旨公表
05/23 (木): 米4月新築住宅販売件数
05/23 (木): 欧米5月PMI 速報値
05/24 (金): 日本4月全国消費者物価指数
05/24 (金): 米4月耐久財受注 速報値

2024年5月第5週
05/27 (月): メモリアルデー 米休場
05/28 (火): 米5月消費者信頼感指数
05/29 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
05/29 (水): ベージュブック公表
05/30 (木): 米実質GDP(改定値) Q1
05/31 (金): 日本5月東京都区部消費者物価指数 速報値
05/31 (金): 米4月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
05/31 (金): MSCI定期見直し実施前日(リバランス発生見込み) 

2024年6月第1週
06/03 (月): 米5月ISM製造業景気指数
06/04 (火): 4月JOLTS雇用動態調査
06/05 (水): 日本4月分毎月勤労統計調査 速報
06/05 (水): 米5月ADP雇用統計
06/05 (水): 米5月ISM非製造業景気指数
06/06 (木): ECB理事会
06/07 (金): 日本4月分家計調査
06/07 (金): 米5月雇用統計

2024年6月第2週(メジャーSQ週)
06/10 (月): 景気ウォッチャー調査 5月調査
06/11 (火): FOMC(~06/12 日本時間13日早朝にパウエル議長会見予定) 
06/12 (水): 米5月消費者物価指数
06/13 (木): 米5月卸売物価指数
06/13 (木): 日銀金融政策決定会合(~06/14 14日に会見予定)
06/14 (金): 米6月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2024年6月第3週
06/18 (火): 米5月小売売上高
06/18 (火): 米5月鉱工業生産
06/19 (水): ジューンティーンスデー 米休場
06/20 (木): 米5月住宅着工件数
06/20 (木): 米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
06/20 (木): 英国金融政策委員会
06/21 (金): 日本5月全国消費者物価指数
06/21 (金): 米5月中古住宅販売件数

2024年6月第4週
06/25 (火): 米6月消費者信頼感指数
06/26 (水): 米5月新築住宅販売件数
06/26 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
06/27 (木): 米5月耐久財受注 速報値
06/27 (木): 米実質GDP(確報値) Q1
06/28 (金): 日本6月東京都区部消費者物価指数 速報値
06/28 (金): 米5月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

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