見出し画像

死ぬこと以外かすり傷/箕輪厚介

箕輪康介という一人の編集者が何を思って何のために荒れ狂いまくるのかが分かる本。とにかく箕輪さんって凄い熱い人なんだな。
熱を持ち続けることは現代を生き抜くために一番必要なことななんだと感じた。

情報や物で溢れた社会。
何かを作ろうと思えばもうそれは先に誰かが作っていて、
分からないことがあれば人に聞くより検索した方が早い。
速くて正確なデータ処理はAIに任せる方がコスパ良い。

そんな世の中で“働き”、人から“お金”をもらって“生きて”いくには、
箕輪さんの言う、“好きなものに熱狂”できる人が本当の意味で楽しんで生き抜ける人なのかもしれない。


以下、グサりポイント。

・自分の頭で考えた結果、『これっておかしくない?』『それってナンセンス』と思ったことを言えずに沈黙した瞬間、社畜化するのだ。

・ルールや習慣というのは常に変わり続ける。新しい秩序を作れ!
 
・自分に実績がなくても『こいつとならやってもいいかな?』と思わせる言葉を考えてひねり出し、相手の感情を動かすことができれば、チャンスはあるはず。そのために重要なのは『どれだけ相手の心を想像し寄り添えるか』だ。『こいつ、自分のことを誰よりもわかっている』と相手に確信させる言葉を吐くこと。

・他人を差をつけるためには、『昨日まで出来なかった事をできるようにする』。出来るようになった事をずっとやっていても飛躍的な成長はない。

・圧倒的な仕事量をして初めて見える世界がある。ピカソは多作だから天才。それもどうにか乗り越えられる量ではだめ。どんな方法を使っても不可能だ。。というくらいの負荷を自分にかける。

・好き放題をやり続けるにはお金がいる。会社の金を使って赤字でを垂れ流して『やりたいことをやれればいい』というのは甘えに過ぎない。自分の金でやれ。覚悟が甘い人間のコンテンツは甘い。

・好きな本を作るために、わがままで自由でいるために、数字と戦わなければならない。好きな事をやって、数字からにげるな。金を稼いでロマンを語れ。


この本を読んだ後、何かに挑戦したくなるような得体の知れないエネルギーが湧いてくる。これをクリスマスにサンタクロースになって配りまくっていたかと思うと本当何者なんだ箕輪さんは。

最終的には箕輪編集室(オンラインサロン)の紹介などもかかれているんだけど、何が良いって、最後の最後に登場人物一人一人への感謝の言葉があるところ。感謝の伝え方もこれがまたいいんだよな~。箕輪さんの世渡りセンスを感じる。こんだけ好き放題やっても相手の立場にたちまくって欲しい言葉を言えるのが『もうしょうがねえなぁ』と思わせてしまう所以なのだろう。

徹底的に相手に心を想像して寄り添う、感謝の意を伝える。

今すぐにできること、すぐにはじめよーっと。

実行実行!実践家であり続ける!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?