なぜSES事業に参入するの?
はじめましてTech4U(スパイシーソフト株式会社)の代表のやまもんこと山田元康です。自己紹介は次のnoteを読んでください
もともとアンチスクールでアンチSESだったエンジニア出身のIT企業の経営者が、なぜSES事業に興味をもってなぜSES事業に参入するのかそして何を目指すのかのポエムをまとめました。
1. プログラミング大好き少年から起業へ
私は、小学生から紙上での模擬プログラミングをはじめ、中学生からPC98やMSX2+上でBASIC言語でプログラミングをはじめました。大学時代からはMacを購入しC++での趣味のプログラミングを再開し中退後にバイトやフリーランスでWindows上でVBやVC++での開発のお仕事をはじめました。
その後起業したのは20年以上前の1999年24歳の頃です。ちょうどiモードが出たタイミングでした。その後iモードは日本のインターネットシーンを変え、日本のモバイルインターネットは堺の最先端でした。そのようなモバイルの黎明期からガラケー・アプリの配信プラットフォーム「アプリゲット」や2000万DLを超えるカジュアルゲーム「チャリ走」といった自社サービスを手掛けてきました。
2. 原点回帰とSESアンチから支持派へのシフト
さらにソシャゲブームやガラケーからスマホへの移行の時代を経て徐々にエンタメ領域の特にゲーム領域に事業を集中してきましたが、40半ばになってから、原点の「ITエンジニアリング」に携わりたいと考え2022年からITエンジニア専門のWebベンチャーへの転職特化型人材紹介事業に参入しました。
もともと自社サービス出身だったこともあり、わたくしはSES事業(System Engineering Service)の社会的意義に否定的でしたが、この人材紹介事業参入の経験からSES事業の必要性を感じました。
企業側は、人材不足で開発が進まない状況が続いています。そのような中で開発はプロジェクトの状況により要員の需要の波が大きいせいか、過剰にハイスペックな人材要件を求めがちです。
またエンジニア側は、一部のエリートはキャリアアップに熱心でメガベンチャーや外資への転職を通じて豊かなキャリアを形成しています。
一方、それ以外の大多数のエンジニアは過酷な職場に我慢して身を持ち崩したり、技術力を磨けずにキャリアアップができないという状況です。
これまでは、要員の供給の必要性がありSES業界への需要はあれど、偽装請負、家電量販店やコールセンターなどの非エンジニア職への派遣、職歴偽装や技術やキャリアアップへの教育を怠っているなど、IT業界の必要悪となっていました。
しかしながらシステム開発というのはエンジニアがいてこそです。ITが産業としてさらに発展していくためには、一部の人ではなく、多くの普通の人々がエンジニアとして技術力を磨きキャリアをアップして働き続けられるような仕組みが必要です。この役割をSES事業者が担うことで、これらの問題に対応したいと考えています。
だからこそTech4UはSES事業に注力して、各エンジニアの属人的な努力に依存して業界がエンジニアを搾取するのではなく、広く多様な人々が安心して働き続けられる仕組みがIT業界にも必要です。エリートだけでなく「普通の人」が育ち活躍し、エンジニアを楽しめる世界を目指しています。
需要の波が大きいシステム開発を支えるためのSES事業を、必要悪という存在ではなく、家族に誇れる事業として取り組んでまいります。
3. なぜ経験者特化のSES事業なのか?
まず受託開発企業ではなくSES事業に取り組む理由です。まずは、システム開発ではプロジェクトのフェーズで要員の需要の波が大きいからです。次に、受託開発会社は、発注側の企業の立場が強く、受託開発企業の経営者は発注者の顔色を伺いすぎ、エンジニアが自分のキャリアを自己決定できないという問題があります。
そして経験者に特化したSES事業に取り組む予定です。将来的に未経験者を育てることはやぶさかではありませんが、未経験者を育てるには経験者の層が厚い必要です。経験則では2年未満のジュニアクラスのエンジニアの数は多くても20%以下であるべきです。
そして未経験者から採用すると、コスト的にも未経験者への教育投資の負担が大きくなり経験者の給与を抑えてしまうため経験者の給与が上げられず層が薄くなり、企業として未経験者を育てる力がなくなります。
その結果、エンジニアリングと無関係な業務をさせたり、大量の新入社員を採用しながらも研修やサポートなしに即座に現場に投入する「多産多死型の育成」になり多くのエンジニアの卵を潰してしまいます。
4. エンジニアリングの力で全員を豊かに - Tech4U (Technology for you)
Tech4UはSES事業をTech4Uの自社サービスだと考えています。
技術の力でエンジニアの力で、DXやイノベーションを通じて、クライアント企業の事業の成功を支援し、社会全体を豊かにすることが、エンジニアである私たちの目標です。
少数のエリートエンジニアだけでは、日本の社会全体を豊かにするイノベーションやDXを起こすことはできません。多くのエンジニアが成長して活躍してはじめて、世の中のすみずみまでを技術の力で豊かにすることができます。
それがTech4UがSES事業に取り組む理由です。
事業を通じてエンジニアさんがキャリアアップし家族のみなさんに豊かな生活を提供できるTech4Uになります。
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