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「ボラップ野外上映」観戦記
2019年4月17日、新宿伊勢丹の屋上庭園にて『ボヘミアン・ラプソディ』ブルーレイ&DVD発売を記念して、ライヴ・エイド完全版の野外上映が開催。
今回、突撃ライター・モトタキが、ディープなファンたちと共に『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞してきた。
エーーオ!
ライヴ・エイドにすべての感情は集約され爆発する
いまさら、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を語る間抜けもいないだろう。なんせ、日本の興行収入は英国の2倍だという。
みんなに愛されてるね!フレディ!
何度も何度も足繁く映画館に通った人たち、これからも通う人たちがいっぱい事実に涙腺が緩くなる。
それでも、この野外上映で得た体験は最高だった。応援上映の向こう側を感じた。とてつもなく自由な空間。だからこその感動があったのだと言いたい。
そのすべてはライヴ・エイドで爆発する。
ボラップはフレディの孤独と愛の物語
あくまで、僕の解釈である。みんなそれぞれ好きに解釈をたれればいい。そして、いまさら僕が語るのもなんだけど、フレディの孤独はとても日陰者に刺さるよね。
父への反発により、家族を心の奥では愛しているが、居心地の悪さがあるように見えた。最愛の人メアリーと結ばれるが、自身がゲイだと気付いてしまう。
その結果、メアリーと距離が生まれ、求めるもどうしようもなく、漆黒の寂しさに取り憑かれるフレディ。
愛に飢えたフレディが、ポールに誘われるまま享楽に溺れて刹那的な快楽にどっぷりと浸かっていく。クイーンのメンバーとも喧嘩別れ。エイズにも感染してしまう。
人は人を愛する。でも、人と人はどうしても分かり合えない。それでも、愛し合おうとする。そこに生まれる孤独がある。
愛を求めるがゆえに孤独。だが、フレディは、最後に、真実の愛に気付いて救われていく。すくなくとも、映画『ボヘミアン・ラプソディ』ではそう描かれた。
最愛の友人メアリーによって、真実の愛に目覚めたフレディは、クイーンのメンバーと和解する。表現者として、家族のような友人として、認め合う。
最高の恋人ジム・ハットンと結ばれ、父と解りあって抱擁する。何の憂いもない晴れ晴れとした気持ちで、ライヴ・エイドに向かうフレディ。
いつのまにやら総立ちになる観客
それまでは芝生の上でギネスを飲んだり、拍手を送るだけだった観客たち。でも、ライヴ・エイドのシーンにさしかかると、誰ともなく立ち上がる。そして、観客総立ちで、フレディのライヴを見守る展開へ。
フレディが「エーオ」と吠える。それに応えて「エーオ」と吠え返す観客たち。気分は映画鑑賞からライヴ観戦に早変わり。クイーンの一員となって、ドンドンパッ。ふはっ、これ、最高にアガるじゃないの。
ここに至るまでのフレディの物語を共有しているからこそ、このライヴの一体感はハンパない。演者の人生を、クイーンの在り方を、その集大成を感じる。
エンドロールが流れる間も拍手は鳴り止まない。たまらない時間を過ごすことが出来た。ありがとうフレディ。ありがとうクイーン。
永久不滅であれ。
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