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『常識の1ミリ先を考える』の要約。着眼点を変えるポイント6つ
本の企画の面白さって、どうやって生まれるんでしょうか?
それは著者や編集者の着眼点の面白さから生まれるんです。
当たり前の発想ばかりしていても、マンネリ化して面白くないですよね。
この記事は『常識の1ミリ先を考える』要約ですが、著者の長倉顕太さん曰く、着眼点を「1ミリ」ズラすだけで、アイデアが次々に溢れだすんだそうです。
本編が気になる方は、AmazonのAudible(オーディブル)で聴くことをおすすめします。
着眼点を変えるポイント6つ
この記事では「あなたの着眼点を変える15講」の中から、ポイントを6つに絞ってお伝えします。
さっそく見て行きましょう。
ヒットは他人が99%決める
売りたければ、相手のニーズに合わせた本を作ることが大事です。
自分が読みたい本を書いてヒットをするほど、世の中はあまくない。
仕事において大切なことは、他人がどう評価するかです。
自分がいいと思っていても、相手に評価されなければ意味がありません。
ヒットするかどうかは、他人が99%決めています。
あなたの評価は相手が決めるものです。相手ありきで仕事が成り立っていることを理解しましょう。
データは1%も嘘をつかない
ここに折り紙の折り方を教える本があります。
あなたはこの本が売れると思いますか?売れにくいと考えるかもしれませんね。
結論を書くと…意外にもめっちゃ売れます。10万部以上のベストセラーも狙えるらしいです。
なぜ折り紙の本が売れることが分かるのか…
それは過去のデータがあるからです。
インターネットで調べれば、本の年間ベストセラーが調べられます。
こんな感じで検索をかければ、情報はたくさん得られる。
例えば、ブルーオーシャンを目指す経営戦略がありますが、ちょっと考えてみてください。
釣り人が誰もいない釣り場は、魚が全くいない可能性があります。
本をヒットさせるためには、魚がたくさんいるレッドオーシャンを狙う方が確実です。
しかしながら、レッドオーシャンではライバルが強すぎます。勝てないですよね。
そこで大切なのが、着眼点をズラして差別がすること。
差別化をしてしまえば、レッドオーシャンでも戦うことができます。
ヒットはタイミングが10割
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本を出版するには、企画して販売するまで半年はかかります。
ということは半年先のトレンドを正確に読むことができなければ、ヒットは狙えません。
そんなこと言って、半年先のトレンドを正確に読むことなんてできるんでしょうか?
結論から言って、無理です。
しかし、やれることはやりましょう。トレンドの先回りです。
売れる本や売れるジャンルは、ある程度決まっている。流行りとすたりが循環しているだけです。
ということはですよ。過去に売れたジャンルが次のトレンドになる可能性が高いということ。
次のトレンドに向けて準備することが大切です。
人間の欲望は変わってない
なぜ本が売れるジャンルが決まっているんでしょうか?
それは、どんな時代でも人間の欲望は変わらないからです。
権力を持ちたい、金持ちになりたい、モテたいなど、人間はそんなことばかり考えています。
令和になったからと言って、とびきり新しい悩みが出るわけではありません。
人間は常に悩みを抱えています。売れるジャンルの本は、悩みを解決するためのノウハウが書かれています。
悩みやコンプレックスを解決するためのアイデアは、ほぼ世の中に出尽くしているんです。
例えば過去にベストセラーになった、コミュニケーションに関する本を何冊かを読んでみてください。
中身に書かれているエッセンスは、どの本もほとんど変わりありません。
ほとんど変わらないのに、なぜ売れるんでしょうか?
何度も書きますが、ほんの少しズラした着眼点、1ミリの差別化があるからです。
コミュニケーションのツールは、手紙⇒メール⇒LINEなど次々に変化しています。
しかしコミュニケーションで本当に大事なことは、過去から何も変わっていない。
重要なのは新しい発見ではなく、過去のベストセラーに、いかにアレンジを加えるかで決まります。
人間は自分が欲しいものを分かってない
人間とは、自分が欲しいものを実は分かっていません。
素人がやってしまいがちな間違いとして、アンケートをそのまま商品化する方法があります。
これは上手くいかない可能性が高いです。
自動車王として知られるヘンリー・フォードさんが残している言葉で、次のようなものがあります。
「もし顧客に何が欲しいか聞いたとしたら、彼らはもっと速い馬と答えただろう」
顧客の要望を聞いていたら、車を作ってくれと言わないで、もっと速い馬が欲しいと言うでしょう。つまり、車という新しい商品は生まれなかったことになります。
この名言からは、2つの教訓が学べます。
①言語化されたニーズには意味がない
➁潜在的ニーズを深堀する
読者の、声にならない声こそが潜在的ニーズです。そのニーズを的確にとらえることが、ベストセラーに繋がります。
だからと言って、いくら頭で考えても答えは出てきません。
ではどうすれいいんでしょうか?
感じる力を磨くことです。
感じる力を磨くには、初体験を日常に取り入れることがおすすめ。
通勤ルートを変えることや、行ったことのないお店に行ってみるなど、どんな小さなことでもいいから日常に変化を取り入れましょう。
そうすることによって、感性を磨くことができます。
一秒を制するワーキングの魔法
日本では、1年間に約7万部ほどの新刊本が出版されます。1日に約200冊が出版される計算です。
例えばあなたが本を出版しても、書店で読者の目に触れる確率は奇跡に近い。
実際、読者が1冊の本に目を止める時間は、1秒未満と言われています。
その一瞬で、読者の心を掴まなければいけません。
だからこそ「タイトル」がめちゃくちゃ大事になります。
タイトルが大事
一瞬で読者の興味をひくことが、何よりも重要です。
ポイントが4つあります。
数字を使おう
マーケティングを勉強していると…
・人間は数字に弱い生き物
・数字には人を引き付ける魔力がある
こんな感じのことを学んでいるはずです。
○○第1位という表現が使われているのは、しっかりとマーケティングを意識した戦略。
ひらがな、カタカナ、漢字のバランスを考えよう
例えば「かわいい」をひらがなで書くのか、カタカナで書くのか、漢字で書くのか…
かなり印象が変わってきますよね。
どの文字を選択するかが重要で、その選択のことを「ワーディング」と言います。
人間は、頭で理解する前に視覚(目で見る)で判断します。
なので、何を書くか(ライティング)だけではなく、どう書くか(ワーディング)も意識しましょう。
ギャップと疑問を利用しよう
ギャップを作ると疑問が生まれます。
『常識の1ミリ先を考える』の著者、長倉顕太さんが担当した『クビでも年収1億円』が分かりやすい。
世間的なイメージで言うと、クビは収入が0です。そこに1億円を持ってくることで疑問が湧きます。
その疑問を解決したくて、思わず手に取ってしまうということです。
迷わずに言い切る
本を例にすると『2021年まで待ちなさい!』が分かりやすいです。
読者の中には、一定層の優柔不断な人たちがいます。
そのような人たちには、迷わずに言い切ることが大切です。
まとめ
今回は『常識の1ミリ先を考える』の要約を書きました。
いつも以上に真剣に書いてしまいました。
内容は本の出版でしたが、ブログにも通じる話だったので深く入り込んでしまいました。
要約を書いて感じた結論は…
・着眼点を「1ミリ」ズラす
・ヒットは他人が99%決める
・過去に売れたジャンルが次のトレンドになる可能性が高い
・過去のベストセラーに、いかにアレンジを加えるかで決まる
・潜在的ニーズを深堀する
・タイトルがめちゃくちゃ大事
こんな感じ。その中でも一番心に突き刺さったのは…
潜在的ニーズを深堀する
これっていろいろな人が大事って言ってます。ですが、具体化するのはかなり難しいです。
ある人が言っていたんですが…
顧客のストーカーになる
そのくらい深堀しろってことなんでしょうね。
私は「ヤフー知恵袋」を調べまくっていたりします。
いずれにしても『常識の1ミリ先を考える』は参考になる本でした。
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