米株式市場の反発:FRBの利下げ期待でダウ平均が5営業日ぶりに上昇
6月17日ニューヨーク株式市場は大きな反発を見せ、5営業日ぶりにプラス圏で終了。
この反発の背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めが長引くとの懸念が和らぎ、利下げの可能性が高まったことがあります。
ダウ工業株30種平均とナスダック総合指数の動向
ダウ工業株30種平均(ダウ平均)は前週末終値比188.94ドル高の38,778.10ドルで取引を終了。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は168.14ポイント高の17,857.02ポイントと、6営業日連続で史上最高値を更新。
この日のニューヨーク証券取引所の出来高は、前週末比269万株減の8億3,301万株となりました。
取引序盤の軟調な動きから反発へ
取引序盤、米長期金利の上昇を嫌気した売りが先行し、ダウ平均は軟調なスタート。
しかし、米IT大手のアップルへの買いが集まったことや、FRBの高官が講演で年内2回の利下げシナリオもあり得ると発言したことが市場に好感を与えた。
この発言により、利下げ開始時期が想定よりも早まるとの見方が広がり、ダウ平均はプラス圏に転じました。
FRBの政策と市場の反応
先週のFRBの金融政策決定会合後に公表された政策金利見通しでは、会合参加者が想定する年内の利下げ回数は1回でした。
しかしFRB高官の発言を受けて、投資家の間では利下げ開始時期が早まるとの期待が高まった。
このニュースは市場全体にポジティブな影響を与え、主要株価指数が軒並み上昇しました。
S&P500種株価指数も最高値を更新
投資家が重視するS&P500種株価指数も最高値を更新して取引を終了。
この日S&P500は市場の堅調な動きを反映し、多くの銘柄が上昇しました。
個別銘柄の動き
ダウ構成銘柄の個別動向も注目されました。以下は主要銘柄の動きです:
インテル:1.7%高
ウォルマート:0.6%高
ゴールドマン・サックス:0.8%高
メルク:0.9%安
セールスフォース:0.6%安
ユナイテッドヘルス・グループ:1.2%安
5月の米小売売上高発表への期待
なお翌18日に発表される5月の米小売売上高の内容を見極めたいとの思惑もあり、引けにかけてダウは上げ幅を縮めました。
このデータは、消費者の購買意欲や経済の健康状態を判断する上で重要な指標となります。
結論
総じて、17日のニューヨーク株式市場はFRBの利下げ期待と主要ハイテク株の買いが相場を押し上げる要因となりました。
今後もFRBの動向や経済指標に注目しつつ、市場の動きを見守りたいところです。
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