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スペシャリストでもエキスパートでもないプロフェッショナルとは何か

日本ではプロ、プロフェッショナルについて誤っていますのでそれらについてリンク集です。


エキスパートとプロフェッションの違い

「科学と専門性の歴史」(11/25)隠岐さや香先生講義レポート

隠岐先生いわく、「専門性」にまつわる単語は以下のようにいくつかあります。
Expert(専門家)、Expertise(専門鑑定行為/専門的助言/専門性)、Profession(専門職業)
Expert(専門家)やExpertise(専門鑑定行為/専門的助言/専門性)は、英語やフランス語において16世紀ごろに成立した概念です。軍事技術や土木公共事業、財産鑑定などの公的な技術や工芸的分野に関わる経験値を持つ人を意味していました。身分的には平民階級で、決して社会的地位が高かったわけではありません。
一方で、Profession(専門職業)は、公共の場で宣言する・明らかにするという意味のラテン語、Professioが語源です。聖職者や弁護士、医者はヨーロッパの三大Professionであり、社会からは独立した価値観を持つ存在として認識されていました。Expertとは異なり、彼らは貴族的な身分でもありました。
このように、「専門家」は、もともとはExpertとProfessionという別の職業だったのです。17世紀ごろになると、Professionに近い存在であった科学者たちは、Expertとしての役割も担うようになり、二つの世界は統合していくのです。

https://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/news/15492

プロフェッション(profession)とは

中世ヨーロッパでは、大学で自由7科=フィロソフィー=学問=スキエンティアを学んだ後、医療、神学、法律学んでいました。それがプロフェッションでした。

歴史的には医師、聖職者(神父・僧侶・牧師)、法曹などが、倫理的・専門的なプロフェッションの典型的職種と考えられていた

http://digitalword.seesaa.net/article/293168642.html

現在のプロ

近代社会が発展するに従って、教師、科学者、看護師、ジャーナリスト、芸術家、プロスポーツ選手、芸能人、ジャーナリストなどもプロフェッションの一種に分類されるようになった。それらのプロフェッションの運営管理組織(professional organization)も誕生して巨大化しており、既にプロフェッションは営利団体を構成する一員のような存在になってきている。プロフェッション(専門職)の官僚組織化・機能的組織化の影響によって、『独立した自営的な職人』としてのプロフェッションは存在を消しつつあり、『専門的な被用者』としてのプロフェッションが一般化している。

http://digitalword.seesaa.net/article/293168642.html

アメリカの基準

1)知的な職業であり、当該職業に従事している者が適切な選択を実施し、かつ判断を下す際に重大な責任を負っていること(基礎となる科学的研究があること)

2)特定分野に関する高度な体系的知識を所持し、かつ長期間の教育訓練を受けていること(知は体系的で学習されうるものであること)

3)体系的知識が現場で応用できうるように実践的な性格をもっていること(実用的であること)

4)特別な技術あるいは技能を擁するだけでなく、知識だけで事態に対処できない場合には獲得した技能によって物事に対処できること(教育的手段をこうじることよって伝達可能な技術があること)

5)専門職団体(professional association)が組織化されており、専門職団体がプロフェッショナル教育の内容および専門職に参入する際の資格の認定などを規制していること

6)当該職業に携わっている人物に公共への奉仕(public service)志向があること(利他主義的であること)

エブラハム・フレックスナー(FlexnerA.)1915「ソーシャルワークは専門職か?」
http://ono.cocolog-nifty.com/test/2004/05/post_5.html

芦田先生の答え

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