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ニャンちゅうがプラモを紹介したら

 NHKでやっていた「ニャンちゅう」をたまたま見た。ねんどでアイスのミニチュアを作るというのをやっていて、つい見入ってしまった。

 まず、絵具を混ぜて色を付けるのだが、混ぜ過ぎずマーブルにする。アイスを小さじのカップに入れて形を作るのだが、少しはみ出すように入れて、アイスの溶けた感じをだす。歯ブラシで凸凹をつけるなど、本格的なアイスのミニチュアを作るためのテクニックが披露されている。しかもどれも難しいものではなく、簡単にしかも楽しく作業ができるように工夫されている。しかし、出来上がったものはなかなかのクオリティである。

 これを子供が作ったら驚くだろうし、自分もこれを見て思わず作りたくなった。そういえばアキバのヨドバシにはプラモコーナーの片隅にそういうハンドメイドコーナーがあった。買いに行きそう。

 子供だましと子供向けの違いとはという話があったが、これはまさに子供向けだろう。大人も魅力的に感じる遊びを子供にもわかりやすく楽しめるように紹介している。子供だからって完成品にクオリティを求めないとか、作業を必要以上に簡易的なものしたりはしない。ちゃんと一定のクオリティを担保するのに必要な作業をやらせてくる。

 プラモデルには初心者向けとか上級者向けみたいなジャンル分けがある。ただ、初心者だましになっているのではないかと思うモノもある。これがそうだ!とか言うつもりは全くない。設計している人たち企画している人たちもいろいろ考えて作っているわけで、私みたいなのは頭が上がらないと思っているからだ。ただ、私たち消費者が言えるのは、初心者にプラモデルを勧めるとき、自分が魅力的だと思わないプラモデルを勧めるのは違うんじゃないかな〜ということだ。パーツ数が少ないから、接着剤を使わないからとか、そういう理由で初心者にプラモデルを勧めるのは違うんじゃないかと思う。パーツ数が少なく単純な形状のモノを作って満足するのか。接着剤を使う作業は全部難しいのか。

 小さいパーツが多くて大変とかいう理屈もわかるが、小さいパーツならランナーについたまま貼り付けてあとで切るという工夫もある。これなら道具をあまり買いたくない初心者でもピンセット無しで出来たりする。というかピンセットを買えば済む話でもある。接着剤は流し込み接着剤というものがあり、それなら接着も比較的楽な作業だ。実際、人によって好きな作業なんていうのはまちまちだと思う。私は細かいパーツを接着するのは好きだが、嫌いな人もいるだろうし。私はあんまり好きじゃないが、マスキング作業が好きな人もいる。

 そして、出来たものにある程度のクオリティがないと完成品を買えばいいとなる気がするし、少しは難しいこともしないと達成感は得られないような気がする。とにかく初心者向けということは次、また作ってみたいと思ってもらわなければいけない。完成したものや、それまでの道のりが楽しくなければ次はもう作らないだろう。

 実際にプラモデルを作ってみたいという人がいた時に、何を勧めるのかというのは難しい。自分の知識や経験もさることながら、相手がどういうものに興味があるのか、どういう作業なら楽しんでもらえるのかというのは考えなければならないと思う。また、実際の作業も文章や画像を見るだけではわからない部分も多いのではないかという気がする。そう考えると、プラモデルを作るということ自体は孤独な作業かもしれないが、実際に会って交流するということが効果的な趣味なのかもしれない。まあ、私はお酒が絡むこと以外で人に会うことはなかなかないので、そういうイベントに行ったりサークルに入ったりすることはないとは思うんですけどね。

 まあとにかくニャンちゅうはすごいという話です。ニャンちゅうはNHKの民なので、プラモデルを紹介することはできないと思います。みなさんがニャンちゅうに代わって良いプラモデルを紹介してください。私も頑張ろうと思います。だって、ニャンちゅうにできないことをするってすごくないですか?

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