自律分散型組織とは何か? 2つの要素が見えてきた
「自律分散型組織」とは何でしょうか?
ヒエラルキーのないフラットな会社
誰もが主体的に動く会社
役職がなく平等な会社
こんなイメージでしょうか?
特徴は分かりますが、「自律分散型組織とはこれだ!」と明言しづらいですね。
ということで、自分なりに「自律分散型組織とは何か」を考えてみました。
そして、2つの要素が見えてきたので、それを書きたいと思います。
「自律・分散」を対比で考えてみました
自律
自律って何でしょうか?自立とは何が違うのでしょうか?
自律の反対は「他律」です。
他律とは、管理統制によって「他者の指示や、自分に課された目標に基づき行動すること」。
自律 = 他律の逆 と考えると、「指示命令されないこと」「他者から課された目標ではなく、自分が立てた目標に基づき行動すること」です。
分散
「分散」って何が分散しているのでしょうか?
対比で考えてみましょう。
中央集権とは「意思決定と実行の分離」です。上流の幹部が意思決定をし、下流の人が実行することです。
分散しているのは「意思決定」。
つまり「意思決定を分散的に行うこと」ではないでしょうか。
「中央集権・管理統制」を図解してみよう
中央集権とは「意思決定と実行の分離」であり、
管理統制によって「課された目標に基づき行動する」こと。
これを図にしてみましょう。
意思決定者(脳)と、実行部隊(筋肉)が分かれており、ヒエラルキーの目標管理や伝達構造がある図となりました。
「自律分散型組織」を図解してみよう
自律分散型組織を図解すると、
「自分で意思決定して、自分で動く」(=脳と筋肉)
「意思決定が分散的」(脳が分散)
という図になるでしょう。
先程のように階層的な形ではなく、網の目のような図になりました。
そしてハートも加えてみました。なぜでしょうか?
他人に律されるのではなく自ら動くには、自分の原動力となる「情熱」が必要だからです。
2つの要素が見えてきた
「自律分散型組織」の図を見ると、「個」と「繋がり」という2つの要素が見えてきました。
「個」には脳・筋肉・ハートの3つ、つまり「自分で考え」「自分で動く」スキルと「情熱」が必要です。
「繋がり」は個と個をつなぐ関係性であり、そのためのコミュニケーション技術や場作りが必要です。
そして、協働のルール・仕組みも必要です。
結局「自律分散型組織」とは?
「自律分散型組織」とは、個 が「自分で意思決定して、自分で動く」ことであり、意思決定が分散している組織ではないでしょうか。
「脳・筋肉・ハート」を個が持ち、分散している図を思い浮かべると良いですね。
そして自律分散状態で組織として成り立つには、 繋がり (関係性・協働の仕組み)が必要です。
自律分散型組織を成立させる 繋がり は、とても奥が深いです。
またの機会に探求しましょう。