冴えない蒼色の真珠


かつてわたしだったものが空漠のうちに砂塵となる。誰でも最期は砕かれるものである。


地を続くはずが切りとられなかったはずが断片がゆるりと消滅する。空が蒼が忘れられる。あんな所まで行けるのかな。


あなたは一人の人間に固執しすぎよ。もっと輪郭をなぞりなさい。なだらかにしなさい。あとは境界さえ認識できればいいの。


麻酔なしで我慢したら琥珀色に輝きだした。


心臓を掴んで離さないのは芸術なんかじゃなく、なんだろうね?ああ、明日着る服が決まらないまま眠ることがとても不安だ。


やるべきことは嘘をつくことではなく創造すること。本当の天使には敵わないのだから。


魂は育つが一方で肉体を損なう。"肉体はそもそも捨てるものだ"という声が聞こえるようになっても登り続けるわたしたちの日々。


地下室へ降りていく君へ。探してみたけれど空には結局なにも隠されていなかった。ただ綺麗だった。

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