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言語は歴史の集大成

日本語なんかやめてみんな英語にしようよ英語勉強するのめんどくさいから。そう思ったことはないだろうか。

しかし、言語というのは単純にコミュニケーションのツールという意味だけでなく、その言語の歩んだ歴史を背負っていることを忘れてはならない。

日本語の中には、完璧、矛盾、四面楚歌といった中国の故事成語が沢山使われている。

内弁慶という言葉は当然、武蔵坊弁慶になぞらえて使われるようになった。

天王山という言葉は、ある歴史上の戦いのおかげで、ただの地名から何かを行う上での山場という意味になった。

言語の消失とは、これら先人たちの偉業を思い出す機会をなくしてしまう事にもなる。まさに歴史が消えてしまう事になるのだ。

日本語はまだ、文字に残っているから、もし仮に言語がなくなっても解読することが出来るだろう。しかし、アイヌ語は文字が無い。もし話す人が居なくなれば、アイヌ語に蓄積されてきた歴史は消失してしまう事になるのだ。

言語は今日も、どこかで消えています。そしてそれは、歴史が消えていることと同じなのです。

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