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意外と給料が低い?公務員のメリット・デメリットとは

こんにちは、公務員からエンジニアに転職したmotoです。


公務員になることのメリット・デメリットって何があるでしょうか。安定しているだとか、副業できないとかいろいろあると思います。



正直、副業できないのが一番辛かった。。。

一般的には、メリットの恩恵の方が多いです。でも、向き不向きはどんな仕事でもあると思います。元公務員だった僕の悩みも含めていくつか挙げていきますので最後まで見てってくださいねー!


公務員になることのメリット


1.収入が安定している


公務員は収入が安定しています。


国民や市民が収めた税金が収入源なので、収入がなくなるということは起こりえません。普通の会社では、業績が悪化して、突然のリストラなんてことも有り得ますが、公務員は非行を起こさない限りは、クビにさせられることはありません。


公務員の非行報道などで職員が酒に酔い、駅のホームで駅員と口論になり、暴行を加えたため懲戒処分を受けました〜等とニュースが流れることもありますが、そういったことは自分自身の問題であって、会社業績悪化などで突然リストラに遭うといった不可抗力ではありません。


国民や市民のために仕事をするのですから、危険なことや普通の人はあまりやりたくないような面倒なことも業務として行うこともあります。そのため、公務員自身の身分は厚く保証されています。


2.誇りのある仕事ができる


警察官や、消防士、学校教師(塾や予備校などを除いて)などは公務員でないと出来ません。


そういった公務員でないと出来ない仕事は意外と多く、上記の他にも裁判官や検察官、税務職員も公務員でないとすることが出来ません。実際やりがいがある仕事も多く、「この仕事をやってみたい!!」と思ったら実は公務員だった!みたいなことは結構あります。


”一生を掛けてこの仕事をしたい!”と思った仕事が公務員だったら、それは幸運です。


安定した収入と、厚い身分保証が約束されていますので、存分に力を発揮出来ると思います。


他に、独立行政法人の職員として働いている人も公務員と言って良いのではないでしょうか。(実際には、「みなし公務員」などと言ったりする。気になった人はググっみてください。他に解説しているサイトは調べればすぐに見つかります。)




警察官、消防士、自衛隊職員、皆かっこいいですよねー!


3.高い信用力がある


公務員はその安定した収入の特性から、金融機関の審査では非常に高い信用力を発揮することが出来ます。


住宅ローンなどの高額なローンでも審査が通りやすいと言われていますね。


実際、僕の前の職場もマイホームを持たれて生活している方がやはり多かったです。


4.福利厚生がしっかりしている


公務員は、健康診断や人間ドックなどの健康管理や、インフルエンザの予防接種を安く受けられたりと福利厚生面も充実しています。他にもディズニーランドや各地の温泉宿に安く泊まれたりもします。


例えば、KKR(国家公務員共済組合連合会)では、各地の観光地にKKRのホテルがあって、その観光地のホテル代の相場よりかなりお安く泊まることが出来てしまいます!


他にも、各種割引チケットから、婚活パーティーの開催など、幅広く国家公務員の生活を豊かにしてくれるサービスがあります。



KKRのサービス、地味に凄い。

詳しく見たい方はこちらからどうぞ!


KKR(国家公務員共済組合連合会)


公務員の福利厚生については以下のサイトにも詳しく書いてくれているようです。興味のある方はご覧になられてはいかがでしょうか。


公務員の福利厚生で押さえておくべきポイント


5.公務員を続ければ行政書士の資格を得ることが出来る


あまり知られていない事実かもしれませんが、公務員を続けていくと、行政書士になる資格を得ることが出来ます。行政書士の資格については行政書士法第二条(資格)に明記されています。


第2条第6項に、公務員を続けていくと行政書士になる資格を得る。(高卒からは17年以上、中卒は20年以上)と記さています。詳しくは以下のサイトをご覧ください。


日本行政書士会連合会 行政書士になるには


行政書士になるために公務員になるといったケースはかなり稀なケースかと思いますが、公務員を続けていて、自身のキャリアに疑問を感じたら行政書士として再スタートを切るというのも選択肢としてはアリかもしれませんね。


公務員になることのデメリット


1.副業が出来ない


これは僕自身が一番悩んでいたことなのですが、公務員は副業が出来ません。


国家公務員は国家公務員法第103条と104条に、地方公務員だと地方公務員法第38条に明記されています。


コンビニのアルバイトはもちろん、自ら事業を起こすことも禁じられています。


1つの収入源だけで暮らしていくのが苦しいこのご時世で、副業できないのは結構辛いです。


逆に公務員を辞めた人はみんな副業(複業)していると思います。


公務員になるかどうかを判断する上での、最大のデメリットです。

・資産運用はどうなのか

公務員の資産運用は一定の範囲内なら認められています。国家公務員では、人事院規則14ー8 (営利企業の役員等との兼業)の運用についてに副業禁止についての詳細が書かれており、例えば不動産投資(経営)については許可の必要な規模が規定されています。


実際に公務員は安定した収入と、高い信用力があるため、リスクを恐れなければ不動産投資家としても活躍することも不可能ではないです。


公務員の不動産投資に関して注意点も踏まえて詳しく解説しているサイトは調べればすぐに見つかります。例えば、以下のサイトでは公務員が不動産投資を行うにあたってのリスクも踏まえて詳しく解説してくれています。


副業になる基準は?公務員の不動産投資は許可が必要!?


ですが、実際には不動産投資を行うこともグレーに考えている方が多いです。


僕が前居た職場では、賃貸用のマンションを購入する人が居たときに、



ろくに仕事もしないくせに。。。

なんて言われている方も居ました。


ある消防士が、不動産収入約7000万円あるにもかかわらず、職場に申請していなかったことで取り沙汰されたニュースは皆さんも記憶に新しいと思います。


このケースでは、実際に問題となっていることは、公務員が不動産収入を得ていたことではありません。職場に申請していなかったことが問題です。


ですが僕自身は、このような申請も煩わしいと感じて、公務員のデメリットだなぁと感じていました。資産運用を良く思っていない上司に説明するのは、かなり骨の折れる作業です。


実際不動産で成功したければ、不動産に対してフルコミットするくらいの心持ちでないと厳しいのではないでしょうか。


もちろん、職務専念義務(国家公務員法第96条、地方公務員法第30条)もありますから、勤務時間中に不動産関係の連絡をすることは出来ません。なので、不動産管理会社に管理を委託する必要があります。


許可申請も必要だし、公務員の不動産投資をよく思っていない人も中には居る。管理は自分ではなく、管理会社にやってもらわないといけない。などと、精神衛生上良くないなと感じたので、僕は公務員をしながらの不動産投資に踏み出すことが出来なかったです。


なので公務員でありながら不動産投資をされてる方は純粋にすごいなぁと感じます。



公務員不動産投資家、メンタル強し。

2.私生活でも公務員であることを求められる


国家公務員法の第99条(地方公務員法は第33条)では、


(信用失墜行為の禁止) 第九十九条 職員は、その官職の信用を傷つけ、又は官職全体の不名誉となるような行為をしてはならない。 e-Gov 国家公務員法


と信用失墜行為の禁止について明記されています。


一般的には、暴力事件や、セクハラ問題、窃盗などの犯罪を起こすと信用失墜行為として処罰の対象となります。


こういったことは、一般的常識的に考えて、行ってはいけないことなので、禁止されているのは当たり前のことですのでデメリットとは言いません。


しかし、この規定によってSNSでの発言なども著しく制限されます。


SNSの情報発信では個人のアカウントであっても"公務員らしさ"が求められ、相当気を遣わないといけなくなります。


たとえ、プライベートの発信をSNSしていて人気が出てフォロワーが増えたとしても、副業が禁止されているのでそこから収益化をすることも出来ません。自己満足に終わってしまいます。


公務員に対する世間の目は想像以上に厳しいものがあります。


なにか問題が起こると公務員へのバッシングは相当厳しいです。周囲の目を気にしながら生活を送らないと行けないということも、わきまえておかなければいけません。


3.収入は安定しているが、年功序列で、若い頃は収入が低い


一般的に日本企業は、年功序列の制度が色濃く残っていますが、公務員はまさに年功序列です。国家公務員には俸給指定表と言って、月給(基本給)がいくらなのかをすぐに知ることが出来る表があります。


人事院が公表している、国家公務員給与の実態から、全職員の平均月給は417,230円(2018年現在)と記されていることが分かり、各指定表の平均年齢を見ると平均年齢は40〜50歳代となっています。


これが意味しているのは、平均月給の417,230円は40〜50歳代にならないと貰っていない人が多いということです。就職してから、平均月収に到達するまで順調に行って約20〜30年は掛かるということです。


なので、20〜30年で上記の平均月収よりももっと稼ぐ人になりたい!と思っている人には公務員はオススメ出来ません。


若い頃(20代〜30代前半くらい)は総合職(キャリアと言われる人たち)でもない限りは平均的には係員〜係長クラスです。人事院の資料と俸給指定表から、月給の上限が見えてくるのではないでしょうか。


低い収入を補うためには、どうすればいいかという問題になるのですが、公務員は副業が禁止されているので残業または、資産運用で収入を増やすしかありません。


どっちが楽に稼げるかって言うと、まぁ、、、残業の方が楽ですよね。


これが公務員の残業が無くならない理由の1つです。


4.他の業界につぶしが効かない


公務員の仕事は、公務員でないと出来ないものが多いです。その業務の特殊性から、他の業界にも活用できるスキルを得ることが難しくなります。


例えば、営業職であれば、転職して売るものが変わっても、契約を取ってくるスキルは活かすことができますよね。


公務員の仕事は類似性があるものが少なく、他の業界で働きたい!と思っても、業務の特性上、機密情報に触れる機会も多く、守秘義務もあるので公務員として得た情報は他の業界では活かすことはなかなか難しいです。


まとめ


公務員になることのメリット・デメリットをいくつか挙げてみました。


結局のところ、自分自身が何をポリシーとして生きていくかが一番大切な部分です。


公務員を目指している人も、現在公務員として働いていてキャリアに迷っている人も、メリット・デメリットをよく考えてから行動することをオススメします。


どちらを選ぶにしろ、後悔無い選択が出来ると良いですね!


最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。

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