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いつの時代も若者に愛され、そして進化している街「下北沢」

世田谷区の北東部に位置する「下北沢」。
演劇に夢中だった頃はよく行ったけれど、最近はとんとご無沙汰。
久しぶりに「下北沢」の駅に降り立ってみた。

すっかり様変わりした駅&下北沢の街

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まず下北沢駅に着いて驚いた。
昔は小田急線と井の頭線の乗り換えは改札を通らずいけたのに、いまはそれぞれの改札を一度出てから、また別の路線に乗らないといけない。
このシステムになったのは、令和元年3月に中央口改札ができてからだ。
なんかとても不便を感じた。

それにともない駅ビルもかわった。
令和元年11月に「小田急線構内」に、飲食店や物販などの店舗が入った商業施設「シモキタエキウエ」が完成。
井の頭線の駅舎の外観もピッカピカだし。
もう私の知っているシモキタ駅ではない。
出だしからこんなで、下北沢を楽しめるのか、ワタシ?

おもちゃ箱をひっくり返したような「下北線路街」

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気を取り直しまずは茶沢通りに向かって歩いていると、土管のある空き地を発見。
芝生スペースでは親子が遊び、その隣にはたくさんのテントと机が並んでいる。
「なに、ここ?」と思い、より道。
一画のテーブルにはカラフルなビーズのパーツが数百種類、並んでいて、女の子たちが物色中。
「何だろう?」とウロウロしていると、一人の女性が「ここでビーズを選んで、ネックレスや腕輪が作れます」と説明してくれた。
面白そう。
即答で「やります」と答えると、
「じゃあ、あちらにいるお店の方に言ってください」と言われビックリ。
恐る恐る「お店の方ではないのでしょうか?」と尋ねると、ニッコリ笑って「常連です。でもわからないことは何でも聞いてくださいね」とフレンドリーな対応。
一瞬、引いたけれど、こういうのがシモキタ流のコミュニケーションだった。
「そうそう、こういうふれあいがシモキタなんだよなー」と、懐かしくなりほっこり。

あとで調べてみたら、ここは小田急線の東北沢駅〜世田谷代田駅の線路跡地を開発して誕生した、全長1.7kmの「下北線路街」。
イベントやキッチンカーなどが日替わりで出店する「空き地」なのだそうだ。

演劇の聖地・下北沢

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さらに歩くと、劇場「ザ・スズナリ」前に到着。
ここはお馴染み。
でも昼間訪れると、随分と違ってみえる。
バンから物を搬送している人たちがいる。
どこかの劇団員かな?

芝居の聖地といいえば「本多劇場」。
「マルシェ下北沢」の中にある「本多劇場」で、色々な芝居を見たなーと一人、青春プレイバック状態。
私が通っていたころは建物も、劇場のロゴも、何もかもが「ピカピカ光っていた」ようなイメージだったけれど。
昼間の本多劇場は、ちょっと寂しく思えたりして。
新しいシモキタの街に埋もれてしまった? 
いやいや老舗の風格がついたんだね。

古着屋の街はいまも健在!

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駅の向こう側は相変わらず古着屋さんがたくさん集まっている。
名の知れたショップは今も昔もかわらない。
でもかわっている店もたくさんあるけれど、カオス的な雰囲気はそのまんまだ。
若者たちも元気に闊歩していて、とっても街に活気がある。

最近はカレーの街としても有名になったみたいで、オシャレなカフェもいっぱいできている。

シモキタはチープな感じと、若者がよく似あう。
個性的な若者が、自分を思いっきりアピールしているエリアは、街も活性化されている感じがする。
そして時代に負けない、しぶとさと強さがある。


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