見出し画像

遠く離れた国にいる人の夢を聞いた。

わたしは今、オンライン英会話を通して世界中の人の夢をインタビューしている。

興味本位で始めてみたんだけど、自分にとってすごく、すごく大切なことにたくさん気づかせてくれるきっかけになっていることに気づいた。

4人目にインタビューしたのは、コートジボワールに住む30代の男性。
アフリカ大陸の西に位置する国。(あ〜行ってみたい。)

この方の夢、夢というものに対する考え方を聞いてたらなんだか泣きそうになってしまって、忘れたくない感情にたくさん出会ったから、このnoteに今の自分の感情を書き留めようと思う。

画像3

「朝ごはんは何食べたの?」
そんなスモールトークから始まったレッスン。

「ライスとシチュー、それに朝からボトルでビールを飲んじゃったよ。」

笑顔いっぱいでそう伝えてくれて、オンラインのはずなのに、わたしたちの間に幸せが広がった気がした。

そして本題に入っていった頃、わたしが質問を投げかけた。

”Do you have anything you want to do with your life?" (人生をかけてやりたいこと、成し遂げたいことってありますか?)

この質問にこう答えてくださった。

すごくたくさんある、あったよ。
子供の頃から僕はずっと、ジャーナリストになりたかったんだ。

高校を出たあと英語の大学に行ったんだけど、ポイントが足りなくて(多分成績のことかな?)専攻を変えなきゃいけなくなって、政治や環境学の専攻になったんだ。その後もジャーナリストになりたいっていう夢はあったけれど、その夢を追うためのお金が足りなくて諦めざるを得なかったんだ。

僕の家庭はあまり裕福ではなくて、資金面でたくさんの苦労があったんだ。結果としては夢を諦めざるを得なくなってしまったけど、僕は両親に心から感謝してるんだ。自分の家族を大切にすることはすごく大事だよ。

アフリカでは、1家族の小さな家に10人くらい子供が産まれる。でも多くの子供はストリートで生活するしかなくなってしまってホームレスになってしまう場合が多いんだよね。学校にも行けずに教育をしっかり受けれない子もたくさんいる。子供を産むのであれば、その前に両親が身体的・精神的な準備をしっかりしていなきゃいけない。育てる覚悟、自分の子供が道を見失ったら道を照らしてあげる責任を持たなきゃいけない。

画像3

そして大学を出たあとは家族を持ちたい、子供が欲しいとか、そういう夢が出てきてさ、夢は変わっていくものだよね。

今はこうして、オンラインで世界中の色んなところにいる人たちに英語を教えているんだ。日本の人たちにも英語を教える機会がたくさんあるけど、僕は日本の文化が大好きだよ。今日もまたこうして新しい出会いがあって嬉しいし、今は英語を教えることが僕の生きがいなんだ。

日本の人たちとこうして話していたら、日本はもちろん色んな国にトラベルしたくなってさ、今の夢は世界の色んな国に行くことかな。

でも、昔もっていた夢を諦める必要はないんだよ。今の仕事や環境が嫌になったり、落ち込んだりしたときに、その夢にチャレンジしてみたり、趣味としてやり続けてみればいいと思う。夢は1つしか持っちゃいけない訳じゃないし、2つ同時に追いかけたっていいよ。辛いときに自分がリラックスできるように、ポジティブになるために、好きなことはやり続けていきたいね。

心からこの出会いに感謝した。
間違いなく、心動かされた時間だった。また新しい扉の鍵が見つかった。

話を聞いている中で沸き上がってきた感情・想いを100%伝えることはできなかったけど、自分の英語力で伝えられる最大限の気持ちを伝えた。

英語だけじゃなく、生き方や考え方、学ぶことがたくさんあった。

こういう出会いの素敵なところって、わたしの人生の登場人物になってくれた上にたった数十分だけの交わりだったとしても、人生という物語に新しい色を分け与えてくれるところ。

そしてわたし自身も、自分ではない誰か他の人の人生に、少しだけ登場させてもらったような気分になる。

せっかくなら、お互いに素敵な登場人物でありたい。

画像2

世界には色んな人がいて、ひとりひとり好きなものも違う。

だからこそ、この広い世界で奇跡的に繋がった人の好きなものや夢を聞いてみたい。どんなことを大切にして生きているのかを知りたい。

これからもオンライン英会話で繋がった人の好きなもの、夢をインタビューしていこう。お互いの「好き」をその場に共有して、パワーを送りあえる空間が、時間が、たまらなく好き。

そして、必ず、世界を自由に旅できる日がきたら、そこで生活する人たちと、世界と、直接繋がっていこう。

世界で色んなことが起きているけれど、文化も何もかも違う国に住む人たちとも繋がれる環境に感謝を忘れずにいよう。

自分の好きなもの、夢を大切にしよう。

この混沌とした素晴らしい世界に愛を込めて。

-2021年9月20日-

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?