見出し画像

エンタメやスポーツなどの「文化」は不要不急なのか 後編

おはようございます。
ARスポーツ『HADO』の生みの親、本木です。

えー、今日は昨日のnoteの続きです。
昨日のnoteはこちら。

エンタメやスポーツなどの「文化」って、やっぱり不要不急なのだろうか、を改めて僕なりに理論立てて考えてみたという内容です。

あらかじめ言っておきますが、このnoteで書いていることは、今のコロナショックの状況下で文化的活動をするために外出することの是非を問いている訳ではありません。今は、絶対に家に居ましょう(必要な外出以外はね)。
あくまでも、「文化」とはなにか、それは人間にとって不要不急なものなのかを、凡人が2時間くらい考えた内容を書いているにすぎないので、サラッと読み流すくらいの心持ちでお読み下さい。
(ちなみにそれ以外の時間はFF7リメイクやってました)

昨日のおさらい

昨日は、人間の欲求の段階を表すマズローの欲求5段階説を元に、「不要不急」の欲求のラインはどこ?「文化的なもの」を欲する欲求のラインはどこ?という事を僕なりに線引きしました。

マズローの欲求5段階説を再掲します。

画像1

出典:八木仁平公式サイト

昨日の段階での僕の回答は、

①不要不急を「生命維持に関係ない行動」とするのであれば、「所属と愛の欲求(社会的欲求)」から上は不要不急の欲求

②エンタメやスポーツを楽しみたい欲求は様々だが、「所属と愛の欲求(社会的欲求)」、「承認欲求」、「自己実現の欲求」のいずれかに当てはまりそう

③つまり、エンタメやスポーツなどの「文化」は「不要不急」と言えるのではないか

という僕なりの定義にたどり着きました。

ちょっと考えされられるケースもあるかも

でも、さらに考えていくうちに、先程の定義に当てはまらないケースもあるかもなぁ、と思い始めました。
(もう一度念押しだけど、これはコロナの状況下での話ではありません!)

<ヒップホップ・カルチャー>
例えば、1970年代あたりのアフリカ系アメリカ人による「ヒップホップ・カルチャー」。
奴隷制度から開放された後も貧困で苦しんでいた彼らは、DJ、MC(ラップ)、ダンス、グラフィティといった音楽やアート、ファッションを使い、社会に対して反抗し、意思表示をしていきました。

考え方によっては、彼らは「安全」を恒常的に手に入れるための武器として文化的活動をしていたのかもしれません。
そう考えると、「安全の欲求」を満たすための「文化」もあるのかもしれません。

<アイリッシュダンス>
また、「身の危険」を犯してでも、文化的活動を行ってきたケースもあります。

例えば、アイルランドの伝統的なダンスであるアイリッシュダンス。
上半身は一切動かさず、下半身だけで華麗なステップを踏む特徴的なこのダンスの起源はイングランドによる支配の歴史と関係があります。

16世紀、アイルランドはイングランドの支配を受け、アイルランドの伝統的文化活動をすべて禁止されていました。当然、踊ることも禁止です。
でも、アイルランドの人達は踊ることをやめませんでした。
家の外からは見られた時に踊っている事に気づかれないよう、上半身は動かさず、下半身だけでステップを踏むという独特なダンスをすることで文化を守ってきたのです。

このように、時に「文化」への欲求は「安全の欲求」超えて(身の危険を冒して)求められるのです。

もちろん、この背景には誇りやアイデンティティといった強い想いがありますが、人の「文化」への欲求の高さを表した事例だと思います。

「文化」は不条理に抗う事で醸成される

今回の「エンタメやスポーツなどの「文化」は不要不急なのか」というテーマの思考の旅は、どうやらここにたどり着きそうです。

・「文化」は不要不急である
・しかし、時に「文化」は「安全の欲求」超えて求められる
・そして、「文化」は不条理に抗う事で醸成される

「文化」には、ものすごい力があります。
日々の活力の源にもなりますし、自分をより高みに持っていく糧となります。
「文化」への欲求は、時に「安全」をも超えるほどです。

そんな「文化」は世界がどうなったとしてもなくなることはありません
どんなに不安定で明日の自分がどうなるのかわからない世の中だとしても、「文化」は形を変えて残り続けるのだと思います。

時には武器に形をかえ、時には守る対象として、その時代にあった形に進化していきます。
つまり、「文化」は不条理に抗う事で醸成されていくのです。

これからの時代に合わせた「文化」の進化

話を今に戻しますと、今はまさに不条理の時代です。
このウイルスの驚異は、これからも人類が抗い続けなければならない不条理です。

もしかすると、今まで通りのエンタメやスポーツはできなくなってくるかもしれません。

でも、「文化」は確実にその不条理を乗り越えます
これは、歴史が証明しているものです。
実際に、オンラインでのライブや演劇など、様々な可能性が試され始めています。
Zoom飲み会のような新しい「文化」も根付き始めています。

「文化」への欲求は、人間のクリエイティビティを刺激して、次々とイノベーションを起こしていきます

最後に

コロナが落ち着いたとしても、今後大人数が一箇所に集まれなくなる時代がくるかもしれません。

そうなった時に、もしかしたら失われる「文化」もあるかもしれません。
ただ、新たに生まれる「文化」も必ずあります。
それを僕は「文化の進化」と捉えます。

願わくばその「文化の進化」を起こせる人間の一人になりたいなぁ、と心の底から思います。

とはいえ、「進化」は一夜で起きる事ではありません。
時代を読みながら一歩一歩着実に変化を起こしてアジャストしていかなければなりません。

僕は『HADO』でそれが成し遂げられるよう頑張ります(一緒にやりましょう!)。

と、なんだか重々しい感じに着地した思考の旅でした。
元のテーマとはあまり関係ない話になりましたがご容赦ください。

とりあえず今日のところは、「文化の進化」の最先端をいっているFF7リメイクでもやって勉強しようと思います。

では、また明日!バイバイ!!


全部読んだよ!って方は下の♡をポチッとお願いします!
TwitterでもHADOやスポーツビジネスの事をツイート中!フォローミー!!
https://twitter.com/motokitakuma

ネットラジオ「モトキノラジオ」配信中!
ご質問やご相談を絶賛募集中!下記よりどしどしお寄せ下さい。
https://stand.fm/channels/5e5e5bc26f309ff13549fc78/letter

「勉強になったなぁ」とか「いつも書いてて偉いなぁ」と思ったらサポートをお願いします! 頂いたサポートはすべてARスポーツ『HADO』の発展の為に使わせて頂きます!