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「ゥワタゴー!!」の意味が知りたくて

今日は、英語をがんばったときの話。

今わたしたちはアフリカのケニア・ウガンダ・ルワンダでプロジェクトを展開している。いわゆる機会の不平等に直面している子ども達に、日本人コーチが無償でサッカー指導をさせていただいて、サッカーの能力が優秀な子ども→"各国で提携しているサッカーアカデミーにトライする機会"(入団を保証する訳ではない)を、人間性の優れている子ども→”サッカー以外の選択肢に触れる機会”をそれぞれ提供させていただいている。このあたりのプロジェクトの変遷であったり、なぜサッカー以外の選択肢も提供することになったのかは、別の機会で。

冒頭でもお伝えした通り、今日は英語のお話を。ケニア・ウガンダ・ルワンダに行かれたことのある読者ならわかるかもしれないが、わたしたちは「英語が通用する国」に絞ってプロジェクトを展開している。ケニアの隣国のエチオピアはアムハラ語が強いし、タンザニアではスワヒリ語が強い。個人的にはスワヒリ語と言えばケニアというイメージがあったが、首都ナイロビで暮らす多くの人たちは英語のコミュニケーションでほぼ問題ない。むしろ私の英語なんかよりも全然レベルが上だ。ケニア以外の国でいうと、ウガンダは旧イギリス領だからこちらも英語、ルワンダは旧ベルギー領だったためにフランス語が強かったが、政府が英語教育にも力を入れているので英語が話せればまぁなんとかサバイブはできる。

サッカーというスポーツは、ボールさえあれば言葉が通じなくても誰でもが楽しめる。正に音楽やアートに匹敵する世界共通語だろう。ただ、いかんせん"指導"となるとやはり言葉の力は絶大だ。ボディランゲージだけではどうにもならないところがある。だから、彼らにサッカーを指導するために雇用した日本人コーチも、英語力が必須。どれだけ(日本語で)サッカーを教える能力が高くても、英語ができなければこのプロジェクトのコーチとしてははっきり言って不十分。ペラペラである必要は全くないのだが、相手の言っていることがしっかりと理解できて、自分の気持ちが表現できるレベルの人間が求められている。

ちなみにここまで偉そうにつらつらと書いてきているが、実際の私の英語力は大したことない。ケニアのTVに出演したときの映像がYoutubeに残っていたからぜひ見てほしい。

https://youtu.be/V0abQD4-5hE?t=105

典型的なJapanese Englishな発音だし、文法も整ってない。でもコミュニケ―ションにはほとんど苦労してないのが事実。やはり語学、特に英語の力は偉大で、日本語だとせいぜい1億2,000万人に対して、英語だと10億人以上の人たちと"自分の言葉"で会話のキャッチボールができる。

ゥワタゴーとの出会い

英語の勉強に関しては大学1~2年生の時に徹底的にやった。もうそれはそれは徹底していて、朝起きてから夜寝るまで、めちゃくちゃ極端な英語環境を作り出してのめりこんだ。ここまでやるきっかけになったのは、通っていた大学の学部に「やる気応援奨学金」なる制度があったからだ。

「やる気応援奨学金」とは何か。それはもう読んで字のごとく、「やる気を応援する」奨学金。素晴らしいネーミングで、これ以上もこれ以下もないと思う。とにかく「やる気」が溢れ出ていればある一定額の奨学金がもらえて、好きなことやるなり、英語の勉強するなり、まぁ頑張ってという制度だった(と記憶している)。

この奨学金にチャレンジしたのは19歳だったから、もう10年以上も前の話だが、私は当時猛烈に「英語を習得するためのやる気」があった。なぜなら、「ゥワタゴー!」の意味が知りたかったからだ。・・・「ゥワタゴー」って何なのか。その言葉との出会いは、当時から大好きだったArsenalの試合をスカパーで見ていた時にさかのぼる。主音声の日本語解説者が(私が一生応援することのない)ManUサポーターを公言している方で、どうにもArsenalに対して肯定的なコメントをしてくれない。「今日はArsenal VS Man Uでもないのに、なんで彼を起用したんだスカパー!」と編成にまで苛立った私は、初めて副音声の英語実況を聞いてみた。ちなみに当時の私の英語レベルは致命的で(参考:TOEIC465)、英語実況は何が何だかさっぱり。もはやBGMに近い感じ。表現するなら「〇×※△☆!●◇▼☆×~~!!」という感じ。でもこれが試合に集中するにはむしろ好都合だとわかった。そうこうするうちに、愛するThierry Henryのゴール!!そして実況がこう叫んだ。運命を分けた瞬間だ。

「Oh~!!!ゥワタゴー!!!Thierry Henry~~~!!」

チャリティー ウガンダ_200416_0081

「・・・ん??ゥワタゴー!!!!ってなんだ?」

この「ゥワタゴー」という謎のワードが、私を英語学習にのめりこませることになったのであった。

(いつかUPするであろう後編へ)

誰かにとって有益な記事になっているのであれば幸いです。いただいた代金は、私のルーツでもある母子家庭の支援団体への寄付に全額使用させていただきます。