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働く人の中で、なぜ介護の課題が目立つようになってきたの?

こんにちは。
今回は、最近になりなぜ「働く人の介護の課題が目立つようになってきたのか」について考えていきたいと思います。

世帯のあり方が変わってきた

元々、日本では専業主婦世帯がほとんであった。俗にいう「男が働き、女が家を守る」という類のやつである。
日本全体がそういう空気感であった中で、少しずつ女性の社会進出の重要性が謳われ、1992年には共働き世帯914万世帯、専業主婦世帯903万世帯と初めて共働き世帯が逆転しました。そこから2023年には1278万世帯、専業主婦世帯が517万世帯と倍以上の数字になっています。

資料出所
総務省統計局「労働力調査特別調査」、総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」

今までは見えていなかった!?

さて、先ほど専業主婦世帯が以前は多く、だんだん共働き世帯が増えてきたというお話をしました。
そこから介護の話を混ぜていきます。

今まで、家族の誰かが介護を必要とする状況になった場合、誰が主となって介護をしていたかお分かりでしょうか。

それは
お嫁さん
だったんです。

なぜ、お嫁さんだったかというと一つの要因として考えられるのが
専業主婦だったから」なんです。

以前は今ほど介護サービスが充実していなかったので、ほとんどの方が自宅で介護することがほとんど。
その対応をするのは、家にいたお嫁さんということになるんです。

つまり
家にお嫁さんが介護をしていたので、そもそも企業に介護の課題が関係することがほとんどなかったのです。考える必要性もなかったのです。なぜなら働いてくれている社員はほとんどが男性で、介護にほとんど関わっていなかったから。

今は企業も考える時期

ここまでくれば、なぜ今になって働く人の介護の課題が目立つようになってきたのかがわかるのではないでしょうか。

介護に関して今までは「お嫁さん」が対応してきました。しかし今ではそのお嫁さんも働いていることが多いのです。
さらに、最近では介護する人の割合として「お嫁さん」は減少傾向になり、一方で「実子」の割合が増えてきています。よって、介護の課題は女性だけではなく男性にも関わってくるということになります。

介護と仕事は今後は切っても切り離せないものになってくるでしょう。

まとめ

今回の記事でお伝えしたことは
◆今までは専業主婦が介護していたので、企業が介護の課題に触れられなかった

◆今は働いている男女ともに介護に関わることが増えている

◆企業側はいずれくる従業員の介護問題に対応できる体制が必要である

ぜひ、個人も企業も今から介護に関して少しずつ準備をしていく方が良いのではないでしょうか。

今回もお読みいただき、ありがとうございます。

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