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牧野富太郎 Vol.68

勉強の記録アプリで投稿した内容をこちらにも記録として残しておきます。
連動させればよいのかもと感じ始めています。

牧野富太郎草木を愛した博士のドラマ

寝食を忘れて何かに没頭出来るのは才能だと思う。
私にはそういった物事があったのか、今は思い出せない。
今も何か没頭出来ていると言い切れる事がない。
なので、牧野博士のようなエネルギーを持っておられた方を知ると凡人のような自分との差を嫌でも思い知らされる。
いつかは、私にも博士のように没頭出来る何かが見つかれば幸せ。

一方で、金や研究以外にはかなり無頓着な方であった事も様々な事実で語られているようなので。いくつかの視点で牧野博士について知っていこうと思う。目標としては、4月中に2,3冊読み切れたらと思う。

人間は多面的な存在。
私自身もおそらく多面的な存在。
そこに人としての深さや広がりを意識していきたい。
学びを通じて、己が何者かの理解を深めていきたい。

本著を読み終えて思う事。
1.5~2.0時間あれば読み終える事が出来、後半は牧野博士とゆかりのある人物や土地/建物についての説明がなされており、博士をより知る上での簡易辞書のような1冊になり得ると感じました。

特に印象に残った内容は、記者時代の山本周五郎さんが牧野博士にインタビューをされた際の言葉でした。「きみ、世の中には”雑草”という草は無い。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている」と語られたというものです。

「雑草という草はない」という言葉、昭和天皇が仰られたというお話もございますが私が少し調べた中では文献にて確認出来るものはありませんでした。世代によっては、プリキュアで聞いた事があるという方もいるのかもしれませんね。

私は、この言葉が好きです。
人間一人一人も無名の存在ではなく、一人一人が名前と個性を持っています。この事は日々仕事をする中でも、日常生活をおくる中でも大切にしたい姿勢です。


「学生版 牧野日本植物図鑑」のkindle版無料サンプルにて数ページ読んでみたが。その数ページだけで、牧野博士が本当に植物の事が好きだという好奇心が根底にあり、書かれたものなのだろうなというのが伝わってきた。
もう1冊程、別視点で牧野博士に関する書籍を読みたいと考えている見つけたのが「牧野富太郎自叙伝」。なかなかにボリュームがありそうだが、ご本人が書かれた1冊という事で是非目を通しておきたいと思う。

・牧野富太郎自叙伝

自叙伝を読み始めました、約半分を読み終えての感想。

書かれ方が、幼少期から順に書かれている訳ではない為、本著が牧野富太郎について読まれる初めの一冊という方には内容がすんなりとは入ってこないものになるかもしれないと感じた。

牧野富太郎という人物が、どういった人生を送り、どういったエピソードが有名か少しでも頭にあるとどの部分の話を今話しているのかという事がわかり、肉付けが行える一冊になりそう。

同じ話が何度か出てきたり、先程仲たがいした人物と普通にやり取りしている内容がその後に出てきたりする。最近の自伝は、編集者,出版社などが読者に読みやすいように時間をかけて構成や編集作業や重ねているものが多いので同じような事はないと私の読書体験から感じた。
本著がどのように作成されたのか意図を完全に把握せず(端末を読まずに)読み進めているので、私の誤解があるかもしれない点は、ご容赦ください。

そういったマイナスポイントは差し置いても、この1冊は牧野博士を知る上でとてもタメになる書籍である事は間違いない。

牧野富太郎という人物は、よく言えば植物への愛へ本当に真っ直ぐで欲望に真っ直ぐな人。悪い言えば自己中心的な人物で、家庭や研究に関するお金に対して無頓着な人。彼の周りにいた人たちは、きっと大変だったであろうと推測される。それでも、彼を助ける人々が多かったのは、その実直さと良い意味での人間くささ。現代のように好きな事を世界に発信が出来て、お金だって当時に比べると集めやすい時代に牧野博士がいたら、どんな研究をどのように為されるのだろうかと考えるとワクワクしてしまう。きっと私は、こういう尖った人物が好きなのだと感じた。


[関連して調べた内容]
◆:日本新聞
『日本』(にっぽん)は、1889年(明治22年)2月11日から、1914年(大正3年)12月31日まであった日刊新聞。その後、1925年(大正14年)に小川平吉の手により『日本新聞』として再創刊、1935年まで10年にわたり、日本主義を主張する新聞として出版された。同紙は戦後に復活を果たし、2004年(平成16年)に終刊するまで100年以上に渡り、通巻1650号を発行した。

*日本主義
明治中期において明治政府の極端な欧化主義に対する反動として起こり、日本古来の伝統的な精神を重視しこれを国家・社会の基調としようとした国家主義思想

◆:結網楽人
牧野博士の刊行された「新撰日本植物図説」の序文にて使われた言葉
中国の史書「漢書」にある言葉のよう。
古人曰うあり、淵に臨みて魚を羨まんよりは、退いて網を結ぶに如かず/董仲舒伝

◆:董仲舒(とうちゅうじょ)
中国の前漢時代に活躍した儒学者の伝記

◆:ホンゴウソウ
◆:筵
藺 (い) ・わらなどを編んで作った敷物。

◆:さほど
「さほどなく」の略?漢字で書くと然程・左程。

◆:スエコザサ


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