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あらたなる/私の2020年

年末年始のインターネット、ことSNSは、家族やパートナーと温かい時間を過ごしている人たちの投稿から、正月もひたすら仕事にコミットする熱い投稿まで、自己愛と他者愛でタイムラインがみっちみちだった。

個々の投稿やその投稿を行っている友人たちは大好きなのですが、正月のSNSはもはや情報の種類も量もオーバーフローになっていて、どうしてもそこに自分がタイムリーに参加する気になり切れなかった。そんなこんなで、少しタイミングをずらしてこの記事を書いている。
(とかいいながら、年末年始に呑んだ日本酒の写真とかTwitterにアップしていたのは秘密。好きなものは好きなんです、御免なさい。)

なんとなく、このまま2020年よろしく記事を書かずに新年をはじめていこうかとも思いましたが、私のことを心の片隅においてくださっている人たちとはお仕事でも第三の場でも何らかご一緒させて頂けると嬉しいと思っています。

なので、完全に誰得記事ではありますが、私が特に2020年に意識を向けている事象の一部を、私的メモとして紹介させて頂きますね。ご関心ある方、ご笑覧下さい!

1.2019年振り返り

大阪に帰ってきた。息子の保育園が決まり、1歳に。
北海道と大阪の全家族を集めての息子の1歳の誕生日を祝う祭も無事に執り行われ、プロデュースに携わっているTOKYO STARTUP GATEWAYも史上最多の1,803件のエントリーを集めた大熱戦が展開され、外資金融機関と一緒に取り組んでいる日本社会の就労システム変革を狙うプロジェクトもいよいよ3年目を迎え、2年間取り組んだ発達障害学生の就労支援&白書制作に加えて、2019年は離職女性のスキルを活かした再就職高卒プロフェッショナルキャリアの2テーマで挑戦事例が創出されつつあります。

加えて、障がい者×パフォーミングアートの可能性を追求するSLOW LABELさんと京都の老舗ヘルスケア企業サン・クロレラさんの共創事業の支援、北海道・札幌の若者創業支援事業moctecoの合宿企画支援&メンター、スペイン・バスクの起業家育成大学Mondragon Team Academy御一行と日本の起業家の卵たちのワークショップのクリエイティブ通訳業も託していただき、大阪、東京、京都、札幌、インターネットを使って海外と、空間を超えた変容の触媒として、公私共に日々全力で複雑な課題に向き合い続けた1年でした。

これまで積み上げてきた知識や経験、妻との相互サポートおよび対話、息子の健やかな成長、両家のご家族皆さんの応援、各プロジェクトのチームメンバーとの心強い連携プレーもあって、なんとか職業人としても父親としても、最低限の役割は果たせたのではないかと振り返っています。

2.33歳、過去の貯金を食いつぶしている危機感

人生の一大ミッションである子育てに取り組みながら、信じて託して頂いた仕事を一生懸命やる。それはそれで有意義だと思いながらも、どこかで、これまで積み上げてきた経験や学びの貯金を少しずつ食いつぶしている感覚に襲われる状況がしばしばありました。(お金の貯金の食いつぶしではありません)

うっかり気を抜いたら、善良なパパとして子どもを育てるだけで人生終わってしまうような気がしていました。やはり、複雑な課題に取り組めば取り組むほど自分が荒波のなかでも流されず、遠くにある北極星と自分が打ち込んだ御旗のもとを交互に見つめて、自分に檄を飛ばす必要性を強く感じる訳です。

3.2020年、仕事文脈で大事にすること

だから、移住プロセスも無事に完了し、息子も保育園に入り、大阪に暮らし世界と働く原型が出来てきたタイミングで、2020年、仕事文脈で大事にする事象を言語化しなおしたいと思います。

①Nurturing purpose oriented entrepreneurship
(目的と意志に溢れる起業家精神、起業家性を引き出す)
曖昧模糊としたスタートアップ支援でも、単純に数を増やす創業支援でもなく、都市を生きる意志ある個人の願いや嘆きを聴き、力に変える過程を通して、多様な領域や都市で"entrepreneurship"(起業家精神/性)を引き出すことにより意識を傾けたい。

もはや仮想現実と化した空虚な場ではなく、現実の中でまずは500円からでも売上を立てる機会、1人の事業者として真実の瞬間をつくりだすための場と機会づくりを粛々と行いたい。これまでも、若者向け起業支援プログラムやビジネスプランコンテストの企画プロデュースは山程やってきたが、カタチだけの起業家ごっこや承認欲求を満たすだけの箔付け案件ではなくて、やっぱり人の意識と行動変容に踏み込み、意志ある個人が心通わせて世界が驚く未来をつくりだしていく場や座組でないと、私も限られた人生使ってやる意味がないし、どんどん日本がおもしろくなくなっていくと思っている。

世の中をおもしろく、持続的にするため、改めて、1人ひとりが自分の物語を生き、起業家の心を持って社会と関与していける文化をつくっていきたい。

※具体的には、独自性高いプロダクト/商品をつくっている起業家&卵が、試作品を売って参加者と交われるマーケット型イベントの関西での展開(昨年東京の渋谷スクランブルスクエア社の皆さんとご一緒させてもらったイベント「Q食」がイメージに近い)や、昨年9月に仕掛けた関西圏の起業家と大企業、学生、ベンチャー等の皆さんが魂込めてブレストする大阪Beyondミーティングの更なる展開は仕掛けていく。関西に現場をつくる。

②Change-making skills for young leaders
(変革を実現する能力開発と番頭型実務家コミュニティの醸成)
非営利・営利などの境、規模の大小に関係なく、変革を起こそうとする個人のスキル開発を支えることは、これまでもずっとやりたいと思い、いくつかの形で実験してきた。超ニッチなのですが、起業家や経営者、大企業や政治等各分野のリーダーを番頭あるいはCxOなどとして支える人材の育成プログラムや学び合い/助け合いのオンライン&オフラインラボづくりを、何人かのベンチャー企業役員、NPO理事や事務局長の仲間とやろうと思っています。

名付けて、B面型リーダーシップ研究所(仮)。 
普段、起業家支援案件に取り組んでいて、変革の裏側を支えるB面(表に出るA面を実務的に裏側から支えるB面)が増えないと新しい現実は生まれないな、と思うことが多々ありまして。

色んな組織や個人の間に入って、つながっていないものをつなぎきって成果を出すスキルやその他諸々を、意志あるプロフェッショナルが学んでいけるスタートアップやNPOの人材開発部みたいな役割、担えないかと思っています。

③Well-being for everyone in this complex society
(誰もが心と身体をよりよく保ち、社会と関わるための場/環境づくり)
複雑性とストレス要因が増す現代社会のなかを、ストレスやプレッシャーと適切に向き合い、自分を整えたり、復活の仕方を学べるWell-beingのスタジオを立ち上げたいと思っています。

こちらのプロジェクトは、関西の仲間何人かと具体的に動かしはじめており、仲間の力も借りながら少しずつ、これまで本当にやりたくてやれていなかったサービスをつくっていけそうな兆しがしております。
innovate withの開業以来、「挑戦者の燃え尽きをなくす」を根底思想として取り組んできましたが、焔が本来の煌めきを放つためには薪をくべるだけではなく、新鮮な空気が吹き込む余白が必要なのです。その心身の余白となれる場を、関西からつくっていきたいと願っています。

また、①〜③に加えて、海外のチェンジメーカーと日本の文脈をつないでいくクリエイティブ通訳業(英日)は引き続き活動していきたいので、何かお力になれる機会があればお声がけ下さい。

4. 良質なアウトプット/アウトカムの前提としての知

散々風呂敷を広げましたが、良いアウトプット/アウトカムの前提にあるのは知。先にも述べましたが、過去に積み上げた知識と経験の食いつぶしにならないよう、地道なインプットと内省を怠らず進んでいけたらと思っています。

・内省込みの深い読書50冊(100といいたいが、子育てしながらだと焦点を絞って50くらいが適切かなと。絵本読み聞かせ含めたら多分100はいくんじゃないかと思いますが・・・笑)
・「書く」「編集」をテーマにしたオンラインスクールに通うことにしたのでちゃんと修了すること
・英経済誌 The economistの年間購読を再開した。世界の出来事のなかでも、クリティカルな事象を見定める視点と視野を磨く。ついでに英語の語彙もアップデートする。

このあたりはやると決めたので、着実に時間つくって実施していきたいと思っています。

5.最後に:2020年は自宅で私設スナックやります

なんやかんや色々書きましたが、2020年は、安心基地としての大阪がある中で、関西に現場をつくることの優先度も上げながら、「大阪に暮らし、世界と働く」を体現していきたいと思います。

まあ、4,000文字近くつらつらと書きましたが、今年から定期的に自宅を住み開き、私設スナックを開催することにしたので、ぜひ遊びにきてください。インターネットでなんでもすぐにつながる時代だからこそ、リアルな場でじっくりと物語を共有していくような場になったらな、と思っています。

2020年、皆さんにとって意義ある1年になりますように。
最後までお読み頂いてありがとうございました!
(ちなみに、2019年は、ゲーム中心にかなりサブカル活動が復活した年でもありました。それについてはまたの機会に・・・?!)

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