見出し画像

COINシリーズの紹介

COINとは

COINシリーズは、GMT Gamesが販売しているゲームのシリーズです。
COINとは、COunterINsurgencies(Counter Insurgencies)の略で、日本語だと暴動鎮圧(Wikipediaによると対反乱作戦)という感じでしょうか。ゲリラ戦や非対称戦争にマッチしたシステムとなっています。
Volko Ruhnke氏がシリーズデザイナーで、最初のゲームのデザイナーでもあります。

COINの特徴

COINシリーズは、ゲリラ戦や非対称戦争を得意としているゲームシステムです。
その大きな特徴は、各陣営ごとにルールや勝利条件が違うという点です。
他には、カードを使いますが、手札ではなく公開されて使用します。

COINシリーズの紹介

#01 Andean Abyss

記念すべきCOINの1作目。
デザイナーは、Volko Ruhnke。
初版は2012年。
カード枚数:76枚
1〜4人プレイ可能。
コロンビアの内部闘争がテーマです。

Andean Abyss

#02 Cuba Libre

2作目。
デザイナーは、Volko Ruhnke & Jeff Grossman。
初版は2013年。
カード枚数:52枚
1〜4人プレイ可能。
キューバの内部闘争がテーマです。
マップが小さく、カードが少ないので、初心者にお薦めです。

Cuba Libre

#03 A Distant Plain

3作目。
デザイナーは、Volko Ruhnke & Brian Train。
初版は2013年。
カード枚数:78枚
1〜4人プレイ可能。
アフガニスタンの内部闘争がテーマです。

A Distant Plain

#04 Fire in the Lake

4作目。
デザイナーは、Mark Herman & Volko Ruhnke。
初版は2014年。
カード枚数:130枚
1〜4人プレイ可能。
ベトナム戦争がテーマです。
拡張が2つも用意され(1つはプレオーダー中)、第2版へのアップデートやソリティア用のボットシステムのアップデートが販売されるなど、COINシリーズの中でかなり人気のゲームだと思われます。

Fire in the Lake

#05 Liberty or Death: The American Insurrection

5作目。
デザイナーは、Harold Buchanan。
初版は2016年。
カード枚数:110枚
1〜4人プレイ可能。
アメリカ独立戦争がテーマです。

Liberty or Death: The American Insurrection

#06 Falling Sky

6作目。
デザイナーは、Andrew Ruhnke & Volko Ruhnke。
初版は2016年。
カード枚数:76枚
1〜4人プレイ可能。
ローマ征服直前のガリアがテーマです。

Falling Sky

#07 Colonial Twilight: The French-Algerian War, 1954-62

7作目。
デザイナーは、Brian Train。
初版は2017年。
カード枚数:71枚
1〜2人プレイ可能。
アルジェリアのフランスからの独立がテーマです。
COIN初の2人用。

Colonial Twilight: The French-Algerian War, 1954-62

#08 Pendragon: The Fall of Roman Britain

8作目。
デザイナーは、Morgane Gouyon-Rety。
初版は2017年。
カード枚数:83枚
1〜4人プレイ可能。
グレートブリテン島南部のローマ属州の崩壊がテーマです。

Pendragon: The Fall of Roman Britain

#09 Gandhi

9作目。
デザイナーは、Bruce Mansfield。
初版は2019年。
カード枚数:103枚
1〜4人プレイ可能。
インドのイギリスからの独立がテーマです。

Gandhi

#10 All Bridges Burning: Red Revolt and White Guard in Finland, 1917-18

10作目。
デザイナーは、V.P.J. Arponen。
初版は2020年。
カード枚数:47枚
1〜3人プレイ可能。
フィンランドの内部闘争がテーマです。
COIN初の3人用です。

All Bridges Burning: Red Revolt and White Guard in Finland, 1917-18

#11 People Power: Insurgency in the Philippines, 1981-1986

11作目の予定。
デザイナーは、Kenneth Tee。
1〜3人プレイ可能。
フィリピンのエドゥサ革命がテーマです。

People Power: Insurgency in the Philippines, 1981-1986

マルチパックのCOIN

The British Way: Counterinsurgency at the End of Empire

ミニゲームが4個入ったマルチパック。
デザイナーは、Stephen Rangazas。
1〜2人プレイ可能。
第二次世界大戦後のイギリスからの独立運動がテーマです。

The British Way: Counterinsurgency at the End of Empire

今後のCOIN

#12 China's War: 1937-1941(未発売)

12作目の予定。
デザイナーは、Brian Train。
1〜4人プレイ可能。
太平洋戦争が始まる前までの、日中戦争がテーマです。

China's War: 1937-1941

#13 Red Dust Rebellion(未発売)

13作目の予定。
デザイナーは、J. Carmichael。
1〜4人プレイ可能。
2250年の火星の反乱がテーマです。
COIN初のSFがテーマです。

Red Dust Rebellion

#14 The Pure Land: Ōnin War in Muromachi Japan, 1465-1477(未発売)

14作目の予定。
デザイナーは、Joe Dewhurst。
1〜4人プレイ可能。
日本の応仁の乱がテーマです。

The Pure Land: Ōnin War in Muromachi Japan, 1465-1477

#15 A Fading Star: Insurgency and Piracy in Somalia(未発売)

15作目の予定。
デザイナーは、Yann de Villeneuve。
1〜4人プレイ可能。
ソマリアの内戦がテーマです。

The Guerrilla Generation(未発売)

ミニゲームが4個入ったマルチパック。
デザイナーは、Stephen Rangazas。
1〜2人プレイ可能。
1968年から1992年の間の中南米で発生した4つの紛争がテーマです。

The Guerrilla Generation

COINを遊ぶには・・・

ルールは簡単?

馴染みのないルールです。
プレイヤーごとにルールが違います。最近は「ROOT」もプレイヤーごとに違うルールを採用していますが、カードを手札として使用しない点が、他のゲームとの大きく違います。勝利条件もプレイヤーごとに違うので、ゲーム中は色々と考慮すべき点が多いです。

どこで誰と遊ぶ?

ウォーゲームをプレイしているサークルや定例会に相談すると良いと思います。
ウォーゲーマー専用SNS「MustAttack」で相談するのも良いかもしれません。

初めてはどれがいい?

好きなテーマ、日本語訳の有無、価格、メーカーや小売店の在庫など、好きに決めて良いと思います。
プレイ時間ですが、使用するカード枚数で変わります。カード10枚ごとに、40分〜60分ぐらいで予想すればよいかと。

改訂情報

2022/11/9 初出
2023/6/25 The British WayとPeople Powerを紹介へ移動、A Fading StarとThe Guerrilla Generationを追加


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?