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NFTはデジタルデータが本来の価値を取り戻す救世主となる

前回、「LINE NFTはNFTの本命となるのか?」という記事を公開しました。

その中でもご紹介させて頂いた「パジちゃんねる」。これが、本当に分かり易い。

中田敦彦さんは、自分の専門分野でないことも、さも専門家の様に、かつ、素人にわかりやすく説明ができるという特殊な才能をお持ちの方。

一方、パジちゃねるは、自身が「日本のソフトカルチャーを海外に普及させる」という事業を運営されている方で、常に自身の本業にどう活かせるかという視点でNFTを捉えています。また、実際に様々な実験もされていらっしゃるので、実に説得力があります。

また、適切な例え話を持ち出しながら、わかりやすく説明するということにも長けた方です。中田さんに負けず劣らず。

私が注目したのは「なぜDeFiの次がNFTなのか?5つの理由」という動画。

まず、驚くのが、これが1年前に公開されていること。早い!!

ブロックチェーン技術の発達によりNFTが実現した。という説明の仕方がされることが多いと思いますが、この動画で学んだことは、NFTの手前にDeFiの普及があるということ。

DeFi: Decentralized Finance(分散型金融)。ブロックチェーン上に構築され、スマートコントラクトをベースに機能する、中央管理者のいない金融仲介アプリケーション

DeFiに関し、詳しく知りたい方は、下記をご参照ください。

DeFiがインターネット上に価値のやり取りを可能とする金融機能を生み出し、スムーズなデジタル経済活動を実現した。

その基盤の上で、NFTが登場。NFTはデジタルデータの供給を意図的に制限することで、需要と供給を適切にバランスさせ、これまでゼロ価値であったデジタルデータに価値を持たせることを可能とした。

「これまでゼロ価値であった」というのは、デジタルデータはコピーし放題。所有するというのではなく、デジタル上に置くことで、皆で共有するという概念。クリエイターがソーシャルメディア上に価値あるコンテンツを公開しても、「いいね」という承認がもらえるだけで、「いいね」の数に応じて報酬がもらえる訳ではないということ。

NFTは、インターネット上のあらゆるデジタルデータに結びつくことで、すべてのデータに価値づけを行う画期的な存在。つまり、DeFiによってインターネット上の経済活動が行えるようになった時、NFTによって価値づけされたデータが主役となる

リアルの世界で価値のあったものが、インターネットに組み込まれた瞬間価値を失ったことの方がおかしくて、NFTはデジタルデータが本来の価値を取り戻す救世主である。というパジさんのお話は、深く腹落ちしました。

更に、後段で紹介されるハッシュマスクス(Hashmasks)の事例が超絶、面白いです。

ハッシュマスクスの仕掛けが優れている点は、

  1. 16,384点のみと供給量を制限することで価値を担保した

  2. 単に所有する楽しみ、価格上昇を期待した資産価値に加え、「作品への命名権」を新たに価値化して提供した

  3. 不人気作品を集めてファンド化し、NCT(Name Change Token)という命名権を担保する独自トークンと紐づけることで再価値化に成功した

これ、考えた人、天才です。詳細を知りたい方は、パジさんが詳しく説明されていますので、動画をご覧ください。

また、実際に購入してみたいという方は、下記をご参照ください。

パジさんのTwitterアカウントは、こちら。

NFTはアイデア次第で大きなビジネスに繋がられるチャンスが、まだまだたくさんありそうです。実に夢がありますね。

<併せて読む>

日本発NFTプロジェクト「新星ギャルバース」。Zombie Zooの生みの親でありNFTアート成功の方程式を熟知した草野絵美さんが仕掛け人。世界中に散らばった8,888人のギャルの素性が徐々に明かされ、最後はアニメとして公開予定。

<追記(4/4)>

ちょうど1年前に、これらのトレンドに対する素晴らしい目利をされているnoteを見つけたので紹介します。Astar Networkという日本発ブロックチェーン事業に取り組む会社の創業者、渡辺創太さんの記事。

Ethereumの共同創業者であり、Polkadotの創業者でもあるGavin Woodに2年前「もし、ブロックチェーン領域で、研究論文を5年後に向けて書くならどのトピックを選びますか?」と聞いたことがある。彼は少し間を置いて、「オンチェーンガバナンスとオフチェーンガバナンスだね。」と答えていた。ガバナンスは中央集権的な主体が無い中でどのように意思決定を行いステークホルダーをインセンティブ付けするかという問題だ。このガバナンスはDAOを作る上で必要条件の1つだ。

Compoundのガバナンストークンをきっかけに本格的にDeFiが流行ったのが2020年、Top ShotをきっかけにNFTに大きな注目が集まったのが2021年。中核を担っているスタートアップは2017年もしくはもっと以前から仕掛けているしDeFiやNFTという概念はずっと前から生まれている。次に来るものも確実に今存在しているものである確立が非常に高い。

その中で今、注目しているものは1年スパンでPolkadot、1・2年スパンでDAO、10年スパンでWeb3.0だ。

この時の想定より、Dao、Web3については、より早く実用フェーズに移行しつつあるのではないでしょうか?

Polkadotは、私も将来性を感じておりトークンを保有しております。価格の上下動が激しく、あまり心臓に良くないですが(笑)。

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