見出し画像

NFTの次に来るもの

NTFの今回の熱狂を通して真の勝者はFlowやNBA Top Shotを開発するDApper Labsだろう。DApper Labsは直近、時価総額2800億円で330億円の資金調達に成功しめでたくユニコーンの仲間入りをした。当たり前だけど、NFTが来たときに真の勝者となるのは、NFTを数年前から信じていて脇目を振らずにやってきた人達だ。

我々は世界的なDeFiのムーブメントもNFTのムーブメントも作れなかったから悔しいのだけれど、流行を作り出す事業者と、流行に乗る事業者には言葉にできないほと大きな差がある。

NFTの次に来るものはなんだろう?NFTが流行りだからやってみようというのもいいけれど、NFTの次に来るものの仮説を立て1,2年後に備えてやっていこうという人達が流行を作る人達になっていくのだと思う。

Compoundのガバナンストークンをきっかけに本格的にDeFiが流行ったのが2020年、Top ShotをきっかけにNFTに大きな注目が集まったのが2021年。中核を担っているスタートアップは2017年もしくはもっと以前から仕掛けているしDeFiやNFTという概念はずっと前から生まれている。次に来るものも確実に今存在しているものである確立が非常に高い。

その中で今、注目しているものは1年スパンでPolkadot、1・2年スパンでDAO、10年スパンでWeb3.0だ。

Bitcoinはデジタルゴールドを作り出し、ICOは資金調達の在り方を変えた。そして、今、NFTはお金以外の資産の在り方を変えている。パブリックブロックチェーンの適応領域が金融サービスからクリエイティビティへ、そしてその先へと進化している。パブリックブロックチェーンの適応範囲が「無機的」なもの(ゴールド)から「有機的」なもの(ソーシャルトークンなど)へと進化しているのは無視できない大きな流れだ。この流れをマクロ的に読めば、次に適応されるのは「会社という存在」(人と人の関わり)のあり方になる可能性が高いと思っている。その先は、人とデジタルの関わり方が変わってくると思っている。つまりDAO(自立分散組織)ができ、Web3.0へと繋がっていくのではないかと思っている。

そんな流れを当事者として創っていきたいと思っているし、しっかり日本人として世界で事例を作り出して行きたいと思う。

余談ではあるが、Ethereumの共同創業者であり、Polkadotの創業者でもあるGavin Woodに2年前「もし、ブロックチェーン領域で、研究論文を5年後に向けて書くならどのトピックを選びますか?」と聞いたことがある。彼は少し間を置いて、「オンチェーンガバナンスとオフチェーンガバナンスだね。」と答えていた。ガバナンスは中央集権的な主体が無い中でどのように意思決定を行いステークホルダーをインセンティブ付けするかという問題だ。このガバナンスはDAOを作る上で必要条件の1つだ。当時の僕は「へ〜」くらいの理解度だったけど、PolkadotやMakerDAO、UniswapやCompoundがガバナンストークンを発行してこの流れを作ろうとしているのを見るとさすがの先見性だなと思う。(Polkadotはネイティブトークン)

もちろん、何が来るのかを予測するより、何が「いつ」くるのか?を読んで仕掛けることが大事だ。リスクを取って時代を読んで、仕掛けて、勝負していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?