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「LINE NFT」はNFTの本命となるのか?
ついに、LINE NFTが開始されるそうです。
NFTとはブロックチェーン上で証明書を発行し、所有権が担保されたトークン。「世界にひとつだけのデジタル資産」という言われ方をします。
こちらの中田敦彦さんの動画が、とにかくわかりやすいです。「ソーシャルメディアの普及初期、仕組みを説明しても理解してもらえなかったでしょ。NFTもそれと一緒。『非代替性トークン』から語ると逆にわからなくなる。一定の人数が使うようになって、気が付けばNFTが何かをわざわざ説明しなくても、皆、感覚的に理解できている様になっている。そういうもの」
定義やテクノロジーの説明に時間を割くのではなく、
・どういう分野で
・どういう使い方をされていて
・どういうメリットがあって
・今後、どうなっていくのか
という章立てで、素人でも理解できる様に仕上げているところが、さすがは中田さんです。
ここから先は、私なりの理解(現時点での)ですが、NFTマーケットプレイスを評価するには、以下の項目が重要と考えます。
1.ハードルの低さ(登録のしやすさ、操作のしやすさ)
2.信用・安心感
3.取引手数料の額
4.マーケットの規模(流通総額、参加者数、出品数)
5.どのブロックチェーンを使用しているか
(パブリックかプライベートか)
6.2次流通可能かどうか
7.参加者誰もが出品できるかどうか
今回のLINEのケースは、特に1.と2.を重視したものと理解しました。
NFTって興味あるけれど、なんだか難しそう。取引所口座を開設して、仮想通貨を購入し、ウォレットを作って、そこに送金して、マーケットプレイスにアクセスして、売買する。と言われても自分一人でできる気がしない。
そういう多くの日本人に対して、NFTを疑似体験してみよう。という位置づけなのではないかと。
LINE IDがあれば始められて、仮想通貨を購入しなくても日本円で購入できる。しかも、馴染みのない海外の会社ではなく、LINEだから安心。
加えて、「こういうのが出品されたよ」「こんなNFT買ったよ」というのが、既存のLINEグループでやりとりできるので、「私も買って見ようかな?」と広がりやすいのも大きなメリット。
一方、最大のデメリットはブロックチェーンがプライベート(独自に閉じたもの)であり、グローバルで主流のイーサリアムベースのものではないという点。
購入したNFTをメタマスクのウォレット(世界で最も主流な暗号資産用の格納庫)に移すこもできなければ、オープンシー(世界最大のNFTマーケットプレイス)で売ることもできない。
要するに、日本人の仲間内でコレクションを見せ合うに留まり、グローバルなNFTコレクターと交流することができないということ。
NFTの成功事例として、必ず登場するZombie Zoo Keeper(ゾンビ動物園飼育員)。草野絵美さんの息子さんの事例は、お母さん(草野さんご自身)のサポートのもと、最初からオープンシーに出品したから、世界で評価された訳です。
LINEのケースは、日本に閉じてしまっているので、こういうことが起こる可能性は極めて低い。今まで、リアルで収集していたコレクターアイテムがデジタルになって、証明書がついただけというイメージ。
2次流通可能とありますが、上述の世界のNFTコレクターに見初められるチャンスはほぼない。従来のメルカリ転売に近い、小遣い稼ぎ程度にしかならないのでは?という印象を持ちました。
中田さんの動画、「NFT・メタバース②」で紹介されている通り、特に音楽業界/アーチストにとってはNFTが起死回生となる可能性を秘めています。
それが、日本だけでガラパゴス化し、Mixiやガラケーの様になってしまうのは本当にもったいない。
下記、「パジちゃんねる」では「NFTを本気で売るには2通りある」と解説しています。(こちらも、とてもわかりやすい動画でお薦めです)
国内ユーザーを対象に少額のNFTをファンに広く売る。トレーディングカードや専用ウォレットも仮想通貨も必要ない国内の閉じたマーケット向き。
海外のNFTコレクターに照準を絞り、高額の少数アイテムをNFTとして販売する。イーサリアムベースのオープンシー等で販売。
確かに、私も、メタマスクでウォレットを作り、イーサリアムを購入し、オープンシーとリンクさせ、NFTを購入するという一連のプロセスを自ら体験してみましたが、相当、大変でした。
正確に言うと、購入したはずのNFTが、未だ、きちんとウォレットに表示できていません。イーサスキャンを見る限り、購入は成立しているのですが、なぜか、表示できません。イーサリアム残高だけは、きちんと減っていますが(汗)。
![](https://assets.st-note.com/img/1648915879707-Txc1NzpYai.png?width=800)
メタマスクのウォレットを作り、オープンシーでNFTの購入をしてみたいという方は、こちらが参考になると思います。
このハードルの高さを考えると、中田さんがおっしゃる「感覚的に理解する」というレベルに至るまで、まずは、国内の閉じたマーケットプレイスで疑似体験を重ねる。
その後、サイドチェーン等を介して、イーサリアムネットワークと接続し、グローバル売買ができる様にするという手順を踏むのが現実的なのかも知れません(←私も技術的なことに詳しくないので、もしかしたら後から繋げることは難しいのかも知れませんが)。
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