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学生アスリート起用に見る共感マーケティング

前回、規約が変わり、米国において学生アスリートがインフルエンサーやアンバサダーとして稼ぐことが解禁となったという記事を書きました。

更にYPulseというZ世代/ミレニアル世代に特化したメディアにて、学生アスリート起用の様々な事例が紹介されていました。

ダンキンドーナツ

デニーズ

アウトバックステーキハウス

アメリカンイーグル(アパレル)

ディグリー(ユニリーバのデオドラント商品)

各社に共通しているのが、有名人を起用して自社商品・サービスを販促に繋げるという直接的な効果ではなく、学生アスリートを応援するブランドとして共感を得ることを目的としている点。

単にアスリートにスポンサー料を支払うに留まらず、同時にスポーツ振興財団に寄付したり、アスリートが帰属するチームの地域限定で割引サービスを提供したり等、「応援する」という姿勢を強調。

特に、ディグリーの場合はキャンペーン自体 #BreakingLimits campaign と銘打って、「女性アスリートが男性アスリート同様の稼ぎが得られる」ことをサポートする仕立てとなっています。*米国ではこの数年、女性アスリートの活躍の場が限られており、男性に比べて報酬が少ないということが問題視されている。

若い世代(Z世代)には、こうしたパーパス(社会的使命)に基づく、共感型マーケティングが有効というトレンドが見て取れる事例と思い紹介させて頂きました。

前回掲載した「パーパス(Why you make it)は、もはや古い。これからは、どう、自分達を後押ししてくれるかが重要(Help them become)」にも繋がる話。パーパスを掲げるだけでなく、その先に何をするかが問われているということですね。


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