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彗星のごとく現れたオリビア・ロドリゴがZ世代No.1シンガーと支持される背景

昨年初頭、彗星の如く突如現れ、「Drivers License」という曲で音楽チャートの様々な記録を塗り替えたOlivia Rodrigo オリビア・ロドリゴ。

「drivers license」の主な記録
・全米全英シングル・チャート初登場1位
・全世界46か国のApple Musicで1位 / 30か国のSpotifyで1位
・女性アーティストとして史上最多の週間グローバル・ストリーミング数
・Spotify Globalデイリー再生数歴代1位(*クリスマス曲を含めると3位)
・Spotify Global週間再生数歴代1位
・Spotify史上最速で1億再生突破(8日間)

出典:Udiscovermusic.jp

先日のスーパーボウルでも、PepsiCoのCMで「Good 4 u」が起用され、盛り上がっていましたね。

と知ったかぶりをして書いていますが、私も実際に曲をしっかり聴いたのは、昨年末。「Z世代No.1ってどんな感じ?」という興味から。

「Drivers License」を聴いた第一印象は、え!!!???という驚き。えらく地味で、メソメソした曲だなと。

免許を取って、これであなたの家まで車で行けるとウキウキ気分のはずが、今、私は泣きながらひとり車を走らせている私の横にあなたは居ない

きっと、あのブロンドの娘ね。前から怪しいと思っていたけれど

こんな気持ちになったのは初めて。私があなたのことをどれだけ好きなのかはいつもその話を聞かされ、うんざりしている私の友達達がよく知っている

なのに、あなたは、どうして平気なの?私が一緒に居なくても。私に作ってくれた愛の歌は、何だったの?

出典:Drivers license / Olivia Rodrigo 駒瀬意訳

テイラー・スウィフトが大好きな私は、つい、テイラーと較べてしまう。

あなたは、ミニスカートにハイヒールの派手なチアガールと付き合ってるけど、彼女はあなたのことを何もわかっちゃいない

わたしは、Tシャツにスニーカーの一見、冴えない女だけれど、あなたのことは一番わかっている

あなたには、私しか居ないのよ。どうして、それに気づかないの?

出典:You belong with me / Tylor Swift 駒瀬意訳 

自分を責めるのではなく、相手のせいにして立ち向かう。そんな勝ち気な女性を無意識にイメージしていました。

その後、こちらのBuzzFeedの記事を読んで腹落ち。

For American teenagers, their most formative and experimental years have been violently interrupted by the pandemic. They've grown up knowing economic instability, and their political consciousness was awakened by the Trump administration. They deserve an uncomplicated ballad that speaks to the smallness of their world — crushes, dreaming about the future, and negotiating freedom with their parents.

出典:BuzzFeed

先行きが不安定な経済状況下でパンデミックに襲われ、多感で楽しいはずの青春が大きく狂ってしまった。そんなZ世代に、このストレートな失恋ソングが響いた。ということの様です。

ご自身がZ世代(プロフィール欄参照)である、竹田ダニエルさんも、この曲が響いている背景を、社会的観点から考える必要があると指摘されています。

バブル世代のおじさんの感覚で、安易な評価をしたことを深く反省。

本記事の後段で書かれている、「バズへの偏見を反証」も大変興味深く、こちらは別エントリーで触れさせて頂こうと思います。

キャプチャー画像出典:Olivia Rodrigo公式ウェブサイト




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