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足底筋膜炎のお客様

こんばんはmotohikoblogです。最近数年間治らない足底筋膜炎のお客様を見ることになり、新しい考え方があったので思考整理がてら書かせていただきます。

足底筋膜炎とは?

まず足底筋膜炎とはなんぞやというところから、足底筋膜炎は、足底筋膜と呼ばれる足の底の組織が炎症を起こす症状です。この炎症は、足底筋膜に負荷やストレスがかかりすぎたときに起こります。足底筋膜は、かかとの骨(踵骨)から足の指先まで広がる帯状の組織で、足のアーチを支える役割を果たしています。足底筋膜への過度の負荷、繰り返しのストレス、足のアーチの変化(偏平足)、筋肉の弱さや柔軟性の不足。これらの要因が複合的に影響し、足底筋膜炎の症状が発生するといわれています。

症例情報

40歳代女性職業漫画家。3ヵ月前ほどから右足底の痛みを感じるようになり、なかなか症状が取れずに知り合いの紹介で来店。歩行の際に踵をついたり右足でける動作(専門的に言うとTst)の際に踵の前部分が痛むというもの。歩き方によっては痛くない時もあるとのこと。朝起きてすぐの痛みが強いとのこと。

問診

・漫画家さんということでなかなか出歩かないのに、足底筋膜炎になるのは不思議だなと思っていて、何かきっかけを聞いたりしてみたが、これというものがなかった。
・来店の1ヵ月前まではパーソナルジムで筋トレをしていたとのことだが、ジム後に悪化するなどもなく、その影響もなさそう。
・漫画家さんは家に缶詰めになって集中して作品を作られるので、たくさん貯金したらそれを切り崩して数カ月だらっとするものらしく、症状の出始めたころから創作活動を再開したとのこと。
・症状は鍼灸院やマッサージに行ったが変わらないとのことだが、鍼灸院で張ってもらった足首のテーピング(簡易的なフィギアエイト)は効果があったとのこと。

治療

下半身は普段からむくみがひどく張りが強い状態。股関節に関しては柔軟性があるが、股関節前面につまりあり、足関節はかなり柔らかく緩い。立位姿勢をみると偏平足で、股関節も内また傾向であった。よくある股関節の臼蓋形成不全からの偏平足で、足底筋膜へのストレスが多くなったのかと推察。実際に足部の触診をしていくと、踵の足底筋膜付着部位、内果下部、アキレス腱付着部に圧痛あり。痛むタイミングから荷重時の過回内が問題だと考え、片脚立位、片脚ジャンプを確認すると過回内(左右で比較)があり、再現痛も見られたので、腰椎の柔軟性アップと股関節外旋筋の促通を行い、ランジやスクワット動作にて回外荷重の感覚促通を行った。

治療後

治療とエクササイズ後に歩行時痛、片脚立位での再現痛はVAS2ほどになる残りを足底筋膜のリリースしたが、VAS2は変わらず。一日目の治療が終了。次回4日後に予約を取り、後日痛みの様子を確認すると、施術後はよかったが、2日目にはぶり返してきたとのこと。それを踏まえて再治療しました。続きは足底筋膜炎のお客様②で。

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