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足底筋膜炎のお客様②

当店に来店した足底筋膜炎のお客様とのやり取りや評価の中からのキズキを記録がてら記事にしています。問診や初期評価などについては足底筋膜炎のお客様①をご覧ください!

1回目の治療

バイオメカニクス的観点にて臼蓋形成不全による股関節の不安定性を股関節内旋位にて安定させることにより回内側になり足底のアーチがつぶれることにより足底筋膜にストレスがかかり症状を発症しているという仮説のもと足部へのアプローチと足底への感覚入力などを行いVAS2まで改善した。

2回目の治療

今回はその第二弾として初期の治療から4日後の治療の内容に関して書きます。以前の治療後2日ほどは症状が軽減していたとの事だが、またぶり返しているとの事。
2回目の来院の間歩きすぎるなどの事はなく締め切りに追われ部屋に缶詰めで仕事をしていたとのこと(漫画家さん)。
やはり朝痛むとの事

2回目の治療の前に考えられるほかの影響を整理

歩きすぎによるメカニカルストレスの線は薄く、朝の症状が多いことから神経症状の影響や下肢のむくみによる下腿の内圧亢進による神経症状や循環の影響または足底の張りによる足底筋膜の張りの影響があるのではと大まかに想像

治療

まず朝一の足底荷重による痛みが強い点と屈筋支帯の圧痛、足底内側部の圧痛が強かった点(詳しくは前の記事を参照)から足底筋の滑走不全による神経症状(内側足底神経)が怪しいと考え内側足底神経の上を通る母趾外転筋の滑走させるように足部内側から母趾外転筋を骨からそぐようにして滑走操作を行った。治療後歩行してもらうと少しいい感じだがVAS2程度の改善

足関節内側からの図

治療②

VAS8分の痛みがその他にあると考えもう一度症状を整理。そもそも前の治療で回外への感覚入力にてVAS2まで改善していたので回外への誘導はよかったが持続性に欠けていたと考えるべきか…と思い回外位を維持できなかったのはなぜか考えるため再度触診。
背屈可動性は10°ほどだが背屈時距骨回内で代償あり、下腿の触診を行うと硬いの深部に筋の硬さと腓腹筋外側頭の過緊張を確認。むくみによる下腿深後部でのコンパートメントのような症状が出ているのではないかと考え下腿側方から筋間を離すようにリリース、さらに筋間に指を入れ足部底背屈を行った。
施術後はTstでの足底部痛もなくなりVAS0まで改善。むくみなどによる後脛骨筋などの機能不全による足底筋膜のストレスか、むくみによる神経の絞扼症状が原因ではないかと思われる。
今後はさらにむくみの原因に対する治療を考えていかなくてはいけないと思っています。いろいろな気づきがあった治療でした。

下腿水平面の図

今後も治療のまとめとして記事にさせていただきますので何かアドバイスなどありましたらよろしくお願いします。

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