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Kアリーナ、噂通りの音響だった

2024年7月6日に、水樹奈々さんのライブを観に、
昨年できたKアリーナ横浜に初めて行ってきました。

できる前から「音楽専用アリーナ」と謳っていたことからどんな感じのアリーナが出来上がるのか楽しみにしていたのですが、完成から1年経って、ようやく訪れることができました。
自分が行くという話をすると、何人もの方から「音がいい」と言われていたので、さらに期待は高まり、ついに当日を迎えました。

今回は実際に行ってみて自分が感じたKアリーナ横浜の音響と、それについてちょっとだけ調べてみた内容、あと少しだけKアリーナに関する所感を共有します。
(自分が音響のプロではないので詳しいことはわからないので悪しからず)


アクセスは相変わらず?

Kアリーナが完成したのは2023年の7月ですが、完成後に一般的なニュースで聞こえてきたのはネガティブな内容で、それは「退場に時間がかかる」ということでした。
最初の頃は会場から外に出るまでに「2時間かかる」なんて話もあったので、どんな動線の悪さなんだろう…と戦々恐々でした。

まず、建物に向かうまでが大変

公式ページにも記載されている時間だと、横浜駅からは徒歩11分。
一番違いみなとみらい線の新高島駅からだと5分とのことで、自分はこちらの新高島駅から向かってみました。

まず、新高島駅というのがなかなかにクセのある駅で…。
東急東横線から相互直通運転しているので、東横線沿線民は1本で向かえるのですが、各駅停車しか停まれない駅なんです。なので、横浜駅やみなとみらい駅など、急行などが停まる駅と違って、所要時間がかかります。

また、21世紀にできた地下路線あるあるなんですが、みなとみらい線は深いところを通ってるので、駅を降りてから地上に出るまで、長いエスカレーターや階段を上る必要があります。なので、単純に「駅から◯分」とカウントするまでに、ホームから駅出口までにある程度の時間がかかります。
(これはKアリーナの造りとかの問題ではないですが…)

行政も解決には動いていて、横浜駅からKアリーナへの歩行者デッキを作っていたんですが、設計ミスがあったとかで、完成がいつになることやら……。

建物内も課題あり?

そんなわけで、Kアリーナ自体へのアクセスもなかなかに大変な状況なのですが、会場に入ってみて、確かに動線に課題はありそうだと感じました。

会場の広さもかなり違うので単純な比較はできませんが、最近できた施設で比較すると、有明にできた東京ガーデンシアターは出入り口がいろいろな場所にあって、入退場が非常にスムーズです。

一方でKアリーナは、自分がアリーナしか行けていないので全部はわかりませんが、アリーナに行くにも若干狭い階段を降りてから向かわないと行けず、変える際にも人が集中する動線だと感じ、実際にライブの後は規制退場で20分くらいは待たされました(もちろん、場所にもよりますが)。

確かに、音はいい!

「音」というタイトルにしているのに、動線で長々と書いてしまいましたが、アクセスが悪いとわかっていれば前後の時間に余裕を持てばいいだけのこと。
「音楽専用アリーナ」で大事なのはです。
実際にライブで聞いた音の感想をお伝えします。

音切れの良さ

ライブが始まって、まず自分が感じたのは「音切れの良さ」でした。

さいたまスーパーアリーナや東京ドームなど、大きな箱になればなるほどスピーカーから音が鳴った後に「残響」があります。
言葉でうまく書けませんが…エレキギターが「ジャーン」と鳴ったあとに「グァングァン…」と音が残る感じなのですが…Kアリーナだとこの「グァングァン…」がかなり少ないです。
特にドラムなどの低音が鳴った後にスッと消える感じがCD音源を聴いているような心地よさでした。

分離感

次に感じたのが分離感。
今回観に行った水樹奈々さんの場合、バンドの構成はこんな感じです。
 ・ギター×3
 ・バイオリン
 ・ベース
 ・ドラム
 ・ドラム&パーカッション(曲に応じて)
 ・キーボード
 ・ボーカル(奈々さん)
という感じで、結構な人数です。

特にギターは3人いらっしゃるので、ギターの激しい曲などの場合は先ほど書いたホール内の残響も含めて音が混ざることがあります。

例えばこんな曲でしょうか…?(収録音声は直接音を録ってると思われるので、キレイに聞こえてます。単に曲の紹介です)

今回お邪魔したKアリーナでは、ギターの1人1人がどこを演奏しているのか、他の楽器もそれぞれきちんと聞こえつつもバラバラにならない調和がありました。

音のズレは分からず

大きなホールやドームだと座る場所によって様々なスピーカーから鳴る音が混ざってズレて聞こえることがあります。

この点については、今回自分の席が前方から8列目と結構いい席だったのでわかりませんでした。少なくとも、後方のスピーカーからの音が邪魔をするなんてことはありませんでした(そんな経験1度もありませんが…)

Kアリーナの音の秘密を調べてみた

と、自分が訪れた時のKアリーナの音響に関する感想をお伝えしましたが、Kアリーナにスピーカーを納入した?と思われる事例記事があったので、少し読んでみました。

音響設備は 音楽に特化した空間づくりにこだわり、L-Acousticsのスピーカーシステムを採用しています。

https://www.bestecaudio.com/case-k-arena

冒頭にも書いた通り、自分はスピーカーに関する知識はほぼなく、さらに業務用のスピーカー知識となると遠い世界の話でしかないのですが…とにかく会場内に200台のスピーカーが設置されているとのこと。

多目的利用のホール・アリーナだとスピーカーは常備されていないので、恐らくここまでの台数を搬入するなんてことはないと思われます。

全てを理解したわけではありませんが…Kアリーナの音の良さの理由の一端を知ることができました。

またここでライブをやってほしい!

そんなわけでKアリーナを初体験してきたわけですが、
来年のライブ(まだ発表されてませんが)も是非ここでやってほしいと思える会場でした。

余談ですが、みなとみらい地区には、同じく音楽に最適化された「ぴあアリーナMM」が2020年4月にオープンしていて、ライブを楽しむ環境が増えていて大変ありがたいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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