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誰が自分のキャリアアップと雇用を支えてるか?

ずっとアメリカン外資のテクニカルサポート部門で働いてきて思うことがある。
それは自分達の雇用やキャリアアップを誰が支えているのか?ということ。
この疑問に対する直接的な答えは、人事評価や場合によってはPIPからマネージングアウトに持ち込む権限を持つ直属上司や、間接的には、やはり製品やサービスのお金をお支払いいただいている顧客となるのかもしれない。
しかし、私の辿り着いた仮説は、おそらく日本の他部門、特に営業部門の評価が最も重要ではないかというものだ。

外資アメリカンITにおいてグローバル全体の意思決定はもちろんアメリカ本社で行われるし、日本などのブランチオフィスは出先機関としての役割を求められる。
それは極端に言えば売上と利益の最大化だ。
売上責任を担うのは営業部門であるが、製品やサービスの品質が悪かったり、社内のルールやプロセスやITなどの仕組みがしょぼいと営業の足を引っ張ることになる。

テクニカルサポートについていえば、顧客目線でのサポートができないと顧顧客からクレームをもらい営業エスカレーションに発展する。
この場合、クレームの原因となっているエンジニアのマネージャーはそのリカバリーを求められるが上手くいかないと、ディレクターレベルににエスカレーションされることとなる。
そして、同じ人がこのようなことを繰り返した場合、やはり当該サポートエンジニアや、マネージャーの評価や評判は段々悪くなるし、突然クビにはならないが、会社に居づらくなる。
カルチャーアンマッチなどとかっこよく言ったりするが単にその会社のその役割を担うにはスキルもマインドも足りなかったということだ。

また彼らが自主的に去らなくても、もしコスト削減のために人を減らす必要がでてきた場合には真っ先にリストアップされることになる。
因みに海外からはダイレクトにレポートラインがつながっている人を除き、日本のことはよくわからないので人選は日本に任される。

では、営業部門に対してサポートなど他の部門が下なのか?というと、経験上そういうことでもなくて、売れない営業は人間扱いされないほど組織内で追い込まれるし、数字はかろうじてターゲットを達成していても、他部門と上手くやれない営業で昇進していく人は稀であったように思う。
たまたま昇進してもあまり続かないような気もする。

結局、営業センスのあるサポートエンジニア、そして技術がわかりポストセールスのセンスもある(製品デザイン、制限、サービス範囲の分かる)営業の雇用が守られてキャリアアップしていくのかもしれない。

PS:外資ITのコミュニティーは狭く一度ダメな評判がたつと転職にも響く印象がある



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