【書評】「なまけものが得をするワンコインつみたて投資術」
作家はタイトルを決めて書きだす
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①沈黙の五秒間
②渡辺さんのお嬢さん
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司馬遼太郎の小品のタイトルだ。内容の予想がつかない。
前者などミステリー小説を思わせる。
それぞれサブタイトルがついている。
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①沈黙の五秒間~私にとっての子規~
②渡辺さんのお嬢さん~子規と性について~
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これらは、正岡子規について論じたものだ。「五秒」とは?
正岡子規は、医師から不治の病であることを告げられる。
今でいう余命宣告。
五秒間の沈黙で何を感じたか正岡子規は「一向に記憶せず」と記している。
本を分ける
一日一冊は本を読む。
購入する基準は
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①読みたいと思って買った本
②仕事の精度をあげる為に求めた本
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である。
渋沢栄一の「論語と算盤」には②を求めた。
渋沢栄一のこの本は経済学ではなく「思考法」の本だと言う人がいる。
「思考法」という視点で読み直した。
構造がおぼろげに見えてくる。
まず、タイトルが二項対立の表現となっている。
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「論語と算盤」
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次に目次を見てみる。一章から十章まで統一されている。
漢字二字熟語がずらりと並ぶ。すべて「AとB」という組み合わせである。
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処世と信条
立志と学問
常識と習慣
仁義と富貴
理想と修養
…
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タイトル同様、相反する内容の組み合わせとなっている。
金儲けと道徳は相反するようだが、そうではない。両者は矛盾しない。
ビジネスは論語(道徳)に則ってなすべき。結果として利益を得る。
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一見、矛盾の関係にあるものを統合し、より高みの視点からみる。
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もはや「博覧強記」はほめ言葉ではない。
知識は、それ自体に意味はない。
生活に学び、現実に活かしてこそ価値をもつ。
二項対立
「投資」と聞くと多くの人が
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・怖い
・怪しい
・損をする
・大金がないとできない
・毎日ひたすらパソコンのチャート画面と睨めっこをしている。。。。
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というイメージをもつ。
イメージが「投資」という言葉を先行している。
この本は世間のイメージと真っ向から対立・覆しをしている。
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・怖い・怪しい→みんなWIN-WIN、勉強熱心な人には向かない
・損をする→損をしない、ドキドキしない買い方がある
・大金がないとできない→ワンコインから、大金持ちの人には向かない
・毎日ひたすらパソコンのチャート画面と睨めっこ→スマホでなまけものが取り組んで得できる
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矛盾の関係にあるものを統合する
時代の変化が目覚ましい。
Fin Tech(フィンテック)の登場。
新しい時代の投資スタイルだ。
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しっかり勉強したお金持ちのやるもの
から
スマホを片手に100円から可能
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へ転換が起きている。
「算盤」(金儲け・ビジネス)のシステムは、時代に合わせて確実に進化している。
「論語」(道徳)を、時代に合わせて理解しているだろうか。未だに「お金儲けはよくない」「投資は危ない」が蔓延している。
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金儲けと道徳は相反するようだが、そうではない。両者は矛盾しない。
ビジネスは論語(道徳)に則ってなすべき。結果として利益を得る。
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本の中身もそうだが
著者の紹介欄を見て納得した。
多数の難関な資格と共に
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お金好きが高じ
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ちゃんと矛盾を統合していた。
時代の最先端をいく一冊といえる。
【今日の格言とツッコミ】
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◇格言
・どんなときでも人間のなさねばならないことは「たとえ世界の終末が明日であっても、自分は今日リンゴの樹を植える」ことである。
by:ゲオるぎー
◆ツッコミ
・明日で終わりなら、やりたい事をやりまくろうぜ!
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