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UXデザイン⓪ ~UXデザインの全体像~

新しいサービスを考える際に、最も重要なUX(User Experience)。
安藤昌也著の、「UXデザインの教科書」のインプットをここにまとまる。

1. UXプロセス全体像🚉

プロセスはあくまで理想的なプロセスにとどまり、案件やユーザーにとって柔軟かつ臨機応変に対応するのが望ましい。
基本的なプロセスは、下記図に記す。

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UXデザインのプロセスが他のプロセスと異なる特徴的な点が以下の3点。

体験価値に着目し、まず定め、それを機転に展開していく点。
②アイデアが実現するUXとその利用文脈を視覚化する点。
③プロトタイプを作成し、評価を何度も反復する点。

また、このUXデザインプロセスは、いわゆる専門的な教育を受けなくても、手法を理解し、うまく実践することで誰でも一般的なレベルで実践することができることも特徴としてあげられる。
つまり、デザイナーだけでなく、マーケター/エンジニアやその他利害関係者も、共に実践し、より良いプロジェクト遂行が可能である。
プロジェクトメンバーと、すべてのプロセスを共に行わなくとも、毎ステップごとにアウトプットを共有する事が必須となる。


2. 取り組み方の全体像🏃

2-1. チームの共通認識
UXデザインは、基本的にチームでの作業が基本となる。多様な価値観やスキル、感覚を持つものが、ユーザーに関する情報を読み説いていくことで、より深いユーザーへの理解をチームとして構築できる。

2-2. 良いプロセス≠良い意思決定
UXプロセスを踏襲すれば、良いUXを実現するサービスや製品を生み出すことは可能だが、UXプロセスを踏んだからといって、ビジネス的に成功するとは限らない。
経営的意思決定に必要な情報は、デザインプロセスの中で得ることはできるが、意思決定そのものは、誰かが行わなければならない。その中には、適切なプロセスのどこかの段階に戻らなければならないことも起こりうる。
問題を抱えたまま進行するのかなど、ビジネス的な観点を加味した上で、意思決定することが、UXプロセスでは重要になる。


3. 意識の全体像💭

ニーズを満たすのではなく、長くより良い関係を目指す
UXデザインは、単一的で刹那的なユーザーのニーズを満たす物を目指すのではなく、より、長くより良い関係を生み出すことに主眼をおいている。

【今までの物づくりの発想】

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高機能でユーザーが欲しそうな物を作り、上から目線で提供する。車で言えば我々は、より高機能で、有名ブランドの車を所有することに重きが置かれていた。

【UXの発想】

グループ 22

よりサービスとユーザーとの世界観や、関係を創り上げる考え方。車で言えば、所有することに価値の重きをおくのではなく、その車が生み出す新しい体験価値を重要視している。

UXデザインにより組む際は、この「UXの発想」を組織全体が理解し、意識改革をしていかなくてはならない。



次回、【プロセス①~利用文脈とユーザー体験の把握~】

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