緊急事態から学んだこれからの生き方

早いもので日本では全国的に緊急事態宣言が解除され、東京では間もなく「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」におけるステップ2へと移行されようとしている。

私の勤務地は東京都港区にあり、3月初めに在宅勤務命じられ、明日からは50%程度を在宅、残りの半分を通勤するという働き方へと緩和される。この3か月間は、今までにない働き方を強いられた。COVID-19が与えた影響は世界的に経済的な損失など、様々なデメリットをもたらした。

今までにない衝撃

これまでの自分の人生最大の衝撃は2011年の東日本大震災だった。当時、原子力関係のプロジェクトに携わっていたこともあり、仕事でもプライベートでも大きな転換点となった。東日本大震災でも津波により1万人以上の尊い命が奪われたが、今回のCOVID-19は全世界的な規模で感染が拡大しており、現時点で死者36万人を超えており、世界的なインパクトとしては、東日本大震災を大きく上回ってしまった。

今まで生きてきた中で、ここまで世界的に大きな影響を与えたイベントがあっただろうか?こんなことが起こるなんて、正直全く予測していなかった。これも平和ボケだね。。映画の中の話が現実に起きてしまった~と本気で思ったくらいだ。

この衝撃を無駄にしないためにも、この時期に考えたことを将来のために自分の言葉で言語化しておくのが良いと思いBlogを始めることにした。


見えない敵との戦いが一体感の大切さを教えてくれる

ウィルスには国境はない!を実感した。私は外資系企業に勤めており、ベルギーにいる上司とアジア諸国ブランチと頻繁に日本の状況を報告・相談をしていた。今まで、仕事以外で自国の状況をここまで密に連絡することはなかった。ビジネスに影響がありそうな事象が発生していたとしても、日本固有の事象で対策も国内で検討し、結論ありきで相談するケースがほとんどであった。しかし、COVID-19に関しては、各国も日本の状況に親身になってくれていた。難しい状況に陥った時ほど、チームの有難みがよくわかる。ピンチの時には人間性って出るよね。改めてチームに支えられているということを実感できた。離れていて会うことができなくたって(言葉が違ったって、英語が下手だって)しっかりと通じ合うことはできるのだ!


時間に縛られた働き方から脱却しよう!

働き方に関していえば、当たり前に毎日オフィスに行くという行動を見直す人が増えたのは、今後の日本(特に東京)に暮らす雇われ人にとって、良い面が多いだろう。今後は通勤・リアルで会うことは、なんのためになのかの目的をしっかりと持たなければならなくなるだろう。

定期的にやっている会議は、情報共有、確認、周知、認知の要素が大きく、メールやTeams、Slackなどで十分できるし、そういった手法に切り替えないといけないと気が付いた人も多いのではないだろうか?

リーダーが意思決定をする際には、メンバーの顔色を窺いながら、玉虫色の曖昧な判断をすることができなくなるので、論理性・説明責任の能力が磨かれることだろう。

多くの人が常識に疑問を持てば、常識は変えられるという成功体験は貴重だ!

リアルは想像の場に!

逆に交渉、議論、アイデアをたたいて深めるなどの創造的なディスカッションはFace-to-Faceの場がまだ分があるように感じる。一瞬の間の取り方で伝わる緊張感、同じ空気を吸って、熱量を感じことができるなどのメリットがある場面はリアルが好まれるのは、今後もしばらくは続くことだろう。

生活習慣が格差を招く

遅い時間までダラダラと仕事してしまったり、あまり目的意識持たないままに無料だからと多くWebinarを受講してしまったりしてしまったのが最大の反省である。恐らく多くの在宅勤務者が同じような生活を送っているのではないだろうか?しっかりと自律して、自省できる人とそうでない人との成果の格差は顕著に広がることが予測される。自分のチームメンバーでもその傾向が早くも見えてきており、早めに打ち手を考えなければならない。就労管理は今後もっといい管理ができるようになると良いな。

もちろん良い側面もあって、家族との時間が増えた。妻と仲良くなれた(と信じたい)。5月は130km程度、犬の散歩ができた。

ポストコロナに向けて

世界各国の中央銀行の対応もあり、金融市場は機能を保っているように見受けられる。厚化粧が剥がれ始めるまでに次のショックへの準備を始められるのかがカギとなりそうだ。

潜在的なビジネス課題が顕在化する良いチャンスであると信じている。いかにその課題を早く見つけ、打ち手を取れるかで今後の勝敗は大きく分かれるだろう。まさに真剣勝負!強いものが勝つ!ワクワクします。

危機を乗り越えたからこそできる仕事をしよう!

さて、明日からも全力で頑張ろう!!この衝撃が我々の平和ボケに対するWake-up callとなることを願って。。。


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