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保険代理店の株主総会

リタイア生活を株式投資で楽しむモト3の妄想エッセイ

先週、大阪国際会議場で開催されたアドバンスクリエイトという会社の株主総会に初めて出席した。

この会社は、「保険市場」という保険選びサイトを運営する会社で、店舗やネットでの保険販売を行っている会社である。総会には100人ぐらいの株主が出席し盛況だった。

実は、私はこの会社のことを詳しく知らない。保険代理店とは言いながら、オンライン相談・ネット販売が主流で、ITに強く、増収増益基調のこれから成長していく会社だろうというイメージを持っていた。

総会では、一般的な報告と共に、社長による会社の決算状況説明が30分以上行われ、会社の状況を知る良い機会だった。

ただ、この会社についてまったくの初心者である私にとっては、ASP事業、メディア事業、メディアレップ事業、ACP、ASP、BOP事業、CRMシステム、ANP、PV、EEV、アジャイル開発など初めて耳にする言葉が多く、戸惑うところも多かった。

もっと予習をして出席しないと折角の機会がもったいない。総会が終わってもまだ理解不足だけれど、ACPという保険業界の共通のプラットフォームシステムを開発することが会社のメイン事業であるらしい。

社内人員の2割弱、100名以上のIT人材を有するそうなので、保険代理店というより、保険代理店システム開発会社の顔を持つという理解が適当なのかもしれない。

IT技術を駆使して、対面と非対面の垣根をなくすビデオ通話システムや、アバターを使った保険相談、コンサルタント指名予約サービスなど業界のDX化に力を入れているらしい。らしいとしか言えないが、、

株主総会では、この会社は商店街にある保険代理店ではなく、保険相談のIT化を推進する会社なのだという印象を持った。総会から数日後、「緘」という印の押された封書が届き、開けてを見ると、総会への出席の礼状だった。

私は、20社以上の会社の株主総会に出席したことがあるが、礼状を受け取ったのは初めてで驚いた。

そういえば、この会社は社長夫妻が二人で始めた保険代理店がスタートだったと、株主総会の説明で聞いた。

私は40年前に、ある会社の生命保険に入ったが、その時の外交員の方からずっと年賀状を頂いていた。その方が引退されてからは後任の方から年賀状を毎年頂いている。

アドバンスクリエイトはDX化を推進していても、やはり保険代理店なのだ。人との繋がりや信頼を大切にする保険代理店のDNAのようなものが強く感じられた。

1年前に購入した時から株価は幾分下がっているが、配当と株主優待を頂きながら、気長に業績が上がるのを待ち続けようと思った株主総会だった。
<おしまい>


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