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お中元の代わりに

リタイア生活を株式投資で楽しむモト3の妄想日記

今年もお中元の季節になった。
リタイアする歳になると、社会や親族との関係性も徐々に薄れてきて、実家などへお中元やお歳暮を贈ることは無くなってしまった。

そんな寂しい生活の中で、お中元を頂ける嬉しい制度がある。それがオリックスの「ふるさと優待」という、100株以上の株主に贈られる株主優待制度である。今のお中元の時期に送られてくるので、まさに「お中元優待」という感じだ。

オリックスの「ふるさと優待」は、近所のスーパーでは売っていないような魅力的な商品をカタログより選べて、またコスパも良いので、株式投資をしている人の間では抜群に人気が高い。
私も3年前に株主になって以来、その素晴らしさを実感し、毎年優待が届くのを楽しみにしている。

「ふるさと優待」は仕組みという観点で見た時、もう一つの素晴らしさがあると思う。
優待の対象商品は、北海道から沖縄まで全国各地のオリックスの取引先が製造販売するものだ。

オリックス株主数は約77万人。優待品価格を5千円としてざっくり計算すると、38億円が地方へ流れて地域経済活性化になる。これはふるさと納税の趣旨と同じだから、政府の代わりにオリックスが地域経済振興をやっているようなもの。

私のような最少の100株の株主としては、優待での利回りが高いのでお得な投資でもある。

ところが、今年5月になってオリックスは株主優待を廃止することを発表した。廃止理由は、株主への利益還元の公平性のためだそうである。つまり、「ふるさと優待」では100株の株主が優遇されすぎているので、株主還元は持ち株数に比例した還元が受けられる配当等に集約するということらしい。

こんなことは「ふるさと優待」という制度を設計した10年前からわかっていた話だ。今頃急にする話ではない。
海外の大口投資家から圧力があったとか、株主数が想定より増え過ぎたとか、等の状況変化の説明があれば、少しは心情的に理解できるのに、、、、、

私のような弱小投資家にできることは、ぐだぐだ文句を並べずに、あっさり「ふるさと優待」を諦めて、もっと魅力のある「お中元優待」を見つけること。そして、その会社の株価が下がるのを待って、タイミングよく購入すること。

最近の私は、情報が充実しているユーチューブやネット証券でのお中元優待探しに忙しい。更に、強欲な私は、お歳暮優待も欲しいな、と思っている。
これも「お返し」の要らない贈りものが嬉しいからである。
<了>




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