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スマホとマイナカードでe-Tax

リタイア生活を株式投資で楽しむモト3の妄想エッセイ

先週、なんとか確定申告を完了した。退職してからは毎年確定申告をしている。3年前からは自宅でe-Taxで申告している。いったんe-Taxを始めると便利なのでもう紙で提出するなんて考えられない。

今年、税務署から届いた「お知らせ」のはがきを見ると、「スマホとマイナカードで確定申告!」が簡単で便利であると強調されている。

昨年までの私のe-Taxでは、国税庁のHPから作成コーナーを使って申告していた。自動計算はしてくれるし、持参・郵送の手間もなく、書類添付も不要なので結構便利だと十分に満足していた。

その「お知らせ」によれば、マイナカードを利用すると「自動入力」できるので、入力や集計の手間が省けるらしい。私は税金の事務に詳しくないので、毎回税の専門用語に戸惑っている。自動入力ならそんな税務知識のない私には最適だろうと、自分のスマホリテラシーの弱さも顧みず、「スマホとマイナカード」を使った確定申告に挑んだ。

結論から言えば、私の「スマホとマイナカードで確定申告」は大失敗だった。マイナポータルアプリをすでにインストールしているのに、何回もインストールを要求されたり、何度もスマホでマイナカードを読み込んだり、2時間ほど悪戦苦闘し、どうにか「マイナポータルとの連携」までは出来たようだが、ついに諦めた。

仕方がないので、従来から行なっていたID・パスワード式を使ってPCでの入力に変更し、2時間ほどですべての入力を完了。ところが、最後の「送信」をクリックしたところでエラーメッセージが出てきた。

私のID(利用者識別番号)は廃止になっているらしい。所轄の税務署に電話して確認すると、スマホとマイナカードで手続きを始めたため、従来のIDが廃止になってしまった可能性があるとのこと。再登録には税務署へ出頭する必要があるらしい。

LINEで税務署の予約を取って行くと、大変な混雑だ。1時間ほど列に並んだところで、「IDの再登録だけなんですが、、、」と列を整理している職員さんに言うと、すぐに担当者の処へ案内してもらえた。そういうことなら最初から相談してみるんだったと反省。

家に帰って再登録したIDとパスワードでe-Taxを開始。1時間半ほど入力作業をして送信。めでたく受付完了。

私が確定申告する理由は、配当控除を活用して源泉徴収された税金の還付を受けるため。私の収入は年金と国内上場株式の配当のみ。こういう人はたくさんいると思うので、専用のe-Tax入力の解説動画を国税庁が作ってくれたらもっと容易に確定申告できるのになあ、と毎年思っている。

100種類ぐらいの解説動画を作成すれば、確定申告する人すべてのパターンを網羅できて、みんな迷うことなくe-Taxできると思う。確定申告が簡単になれば、還付申告する人が増えて過ぎて、税収が減るので国税庁はわかり易い説明をしないのだろうか。

などと疑心暗鬼になって思い巡らしていたが、ちょっと違うぞ。これでは自分の失敗を他人のせいにしているだけではないか。複雑で間違いやすい確定申告なのだからもっと事前準備をすべきだった、と思い至るのが普通の考え方だ。今思えば、昨年もe-Taxをやったからと過信があったのだろう。

説明文を丁寧に読まなかったし、提供されている国税庁の動画も見ていなかった。来年は事前勉強をしっかりして、分からなければ税務署へ行って半日がかりで手取り足取り教えてもらおう。そんな反省ばかりのスマホとマイナカードのe-Tax確定申告だった。
<了>



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