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パワハラ上司と僕

いまの会社で働き出して、5〜6年目の頃の話です。

職員が10名ほどの小さな地方営業所に勤務していたのですが、当時の上司が昇進に伴い異動となり、他の営業所から上司を迎え入れることになりました。

そこから地獄の日々が始まりました。。。

着任早々の会議で、僕とは別のチーム(3名)から人員削減するということを決定事項として伝えられました。

僕はどこか他人事で、「(あっちのチームは大変だなぁ〜)」と、のんきに聞いていましたが、

上司「おい!お前!あっちのチームを2人減らすから、いまの仕事を抱えたまま、今後は残った1人と2人チームでやれ!」

僕「えっ!?私ですか!?いまの仕事で手がいっぱいなのに、人員削減したチームで新しい業務を行うことは厳しいです。。。」

上司「やってもないのに、できないって言うな!黙ってやれ!!!そんな考えだからお前はダメなんだ!!!以下略」

会議室に響き渡る怒号
下を向き黙り込む先輩方
みるみる萎縮する僕

元来から気弱な僕は、ヤ○ザ映画で観たような恫喝を立て続けに受け、
「倍返し」もできるはずもなく、いそいそと指示通りに引継ぎをはじめました。

いま思うと、バリバリ仕事をしてきた上司からすると、あまり数字を出していないにも関わらず、地方営業所ならではの、良く言えば「のんびりとした」、悪く言えば「危機感のない」雰囲気が許せなかったように思えます。

その矛先が当時、営業所で唯一の20代だった僕に向けられました。


案の定、引継いだ仕事と元々持っていた仕事を卒なくこなせるほどの能力は僕にはなく、早朝に出社し、深夜に退社するという残業の日々が始まりました。

終電ギリギリまで事務所で仕事をして、駅までダッシュして終電に飛び乗ったことも少なくなかったです。

そんな日々で疲弊していたある日、
上司がデスクに座りながら
「おい」
と言ったような気がしました。

目の前の仕事が山積みだった僕は、誰を呼んでるか特に気にすることなく仕事を進めていました。
が、次の瞬間!

上司「おい!って言ってるのが聞こえないのか!!!お前だ!!!なに無視してるんだ!!!」

事務所中に響き渡る怒号

僕が振り返ると、まさに「鬼の形相」の上司がこちらを睨みつけていました。

恥ずかしながら、この時期にはもうある程度、怒鳴られ慣れていた僕も、なぜ怒鳴られたのか理解ができないまま、上司の席に向かいました。

勤務管理表を見ながら、
上司「なんでこんなに残業しているんだ!!!」

僕「慣れない仕事が増え、時間がかかっています。。。」

上司「そんなこと聞いてない!!!なぜ効率化していないんだ!!!」

僕「日々の仕事に追われてて、効率化を考える余裕が。。。」

上司「言い訳するな!!!仕事の後に予定がないから効率化を考えることもなく、危機感もなくダラダラ仕事するんだ!!今日から毎日飲みに行くぞ!!!」

意味不明なハチャメチャ理論だけど、勢いに負けて、またまた萎縮し指示に従う僕

その日から、本当にほぼ毎日飲みに連れられました。
当初は朝の出社が更に早くなり、昼休みにも仕事をして、なんとか乗り越えていました。

そんなことを繰り返しているうちに、ふと、「自分はなにやってんだろう?めちゃくちゃしんどい」と思い、自分が楽をするために徹底的に無駄をなくし、効率化を進めました。

そうすることで、自然と負担が減り、残業もどんどん減っていきました。

いままで無意識に、見て見ぬフリをしていた無駄な部分や改善した方がいい部分がたくさんあったことを痛感しました。

昔のこととは言え、当時のパワハラ上司のやり方を肯定する気にはなれませんが、働く上で

「見て見ぬフリをしない!!!」


ということの大切さに気付いた瞬間でした。

考えてみれば、
最初の会議で人員削減が発表されたとき、
上司から呼ばれたとき、
など、仕事や職場に関することを自分勝手に線引きして、どこか他人事に捉えていました。

上司に対しては叶いませんでしたが、それに気づけた瞬間に、危機感のなかった当時の自分へは「倍返し」ができたと感じています。

しかし!!!パワハラは絶対にダメなので、自分は自分なりに、もっとちゃんとした方法で後輩たちに伝えていきたいと思います。


(パワハラ上司とのエピソードはまだまだたくさんあるので、また別の機会にでも。。。)

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