成果を出すための思考法 クリティカルシンキング
今回はこんな質問をいただきました。
Q:「最近、クリティカルシンキングって聞きますけど、あれ何ですか?」
「クリティカル」を辞書で引くと、「重大な」「危機的な」「批判的な」と出てきます。
クリティカルシンキングというときは「批判的な」という意味で使います。つまり、クリティカルシンキングは、批判的思考のことを言います。
「批判」と聞くと、あまりいいイメージはないですよね。批判されるとか、攻撃されるとか。でも、批判する視点はとっても大事なんです。
批判と非難のちがい
批判と非難は違います。
批判は、「本当にこれでいいだろうか?他の道もあるのでは?」と別の視点で観察することです。一方、非難は、「間違っていることを責めること」です。批判と非難は全然意味が異なるんですね。
「批判」の視点はとっても大切です。
例えば、『100万円、私に預けてもらえませんか?いい投資先があるんです。3年後には10倍になりますから。ね、だから100万円投資してください』
と言われたら、なんだか怪しいですよね。
「そもそもそんな上手い話があるのか?」「100万円がゼロになるリスクはないのか?」「そもそも投資に興味がない」など、批判する目が大事ですよね。
すぐに『ハイ、わかりました!投資します!』とはならないと思います。
批判と意思決定は2個イチセット
物事をすぐに受け入れるのではなく、
①一旦立ちどまり、前提を疑う
②そのうえで、一番よい意思決定を考える
これがクリティカルシンキングです。
では、批判する目を養うにはどうしたらいいか?
ビジネスの場面で、直ぐに実践できる思考の口癖があります。
クリティカルシンキングを養う3つの口癖
①「ちょっと待てよ」
②「本当にそうなの?」
③「他にはないの?」
これを頭の中で唱えていきます。
まず、「ちょっと待てよ」で自分にブレーキをかけます。
次に、「本当にそうなの?」で思考を深めます。
最後に、「他にはないの?」で対案を探します。
例えば、会議で、
『今まで昼食は12時〜13時と決めていたけど、12時〜13時はお問い合わせが多いので、今後は13時〜14時にします』
という内容が遡上に上がってきたとします。
そのときに、「ちょっと待てよ」とブレーキをかけます。
次に、「本当にそうなの?」お問い合わせが多いっていうけど何件くらい入っているのだろう?を確認します
最後に、「他にはないの?」そもそも交代制にしてみてはどうか?と対案を考えます。
『現在、社内のリモート実施率は80%です』
という話題になったとしたら、
「ちょっと待てよ」とブレーキをかけます。
「本当にそうなの?」よくよく聞いたら80%は管理部だけの話で、現場は全然推進されていなかった。
「他にはないの?」全社でリモートを推進するためにこんなことやりませんか?と案を出す。
こんな感じでクリティカルシンキング力を養っていきます。
口癖というのは、頭の中で唱える呪文です。
「ちょっと待てよ」「本当にそうなの?」「他にはないの?」
を思考のパターンにしておくと、
①一旦立ちどまり、前提を疑う
②そのうえで、一番よい意思決定を考える
クリティカルシンキングが習慣になります。
今回のまとめ
1、クリティカルシンキングとは批判的思考
2、批判的思考とは、物事を別の側面で捉えることで本質に近づく考え方
3、思考の3つの口癖を実践
詳細は動画でも解説しております。
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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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